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One Family, One Station, Our Voice キスFMとWBLS突如合併!

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One Family – One Station – Our Voice
キスFM とWBLS 突如合併!

ずっとライバル同士で鎬を削ってきたニューヨークのブラックFMステーション、 KISS FM と WBLS が突如合併することになりました。NYのブラック・コミュニティーと共に歩んできたこの2つのFMステーションが1つになってしまうなんて…….。

今後はキスの98.7は、キスを買収する形となったWBLS107.5に移行
http://wbls.com

98.7は売却先のディズニー系列のESPNが引継ぎ、スポーツ番組中心の局としてあらたに始動を開始するとのことです。

その影響で、キスの音楽フォーマットは同系列会社のホット97に一部受け継がれるとのことです。つまり、ヒップホップ一色だったホット97でも積極的にR&Bやソウル・クラシックスをかけていくことになりそうです。

Keith Sweat

この合併によって、両局の番組を整理することになり、 WBLS FMのキース・スウェットの番組,「クワィエット・ストーム」が姿を消すことになります。このまま残るのは、 WBLS の看板番組、「スティーヴ・ハーヴィー・ショー」、キス FM の夕方のソウル・クラシック番組、「レニー・グリーン・ショー」など。

Steve Harvey

4月30日ミッドナイトよりキスは WBLSと統合され、 WBLS107.5にて放送を続けることになっています。今週末は「Farewell to Kiss FM」として30年間にわたるキスの歴史を振り返り、 周波数98.7最後の番組をお届けしています。

さようなら、キス・エフエム。Kiss fm

伊藤弥住子

98.7 KISS-FM Is No More…..!New York Radio Rivals Kiss-FM and WBLS to Merge

In a stunning change for New York radio listeners, Kiss-FM and WBLS — longtime rivals in the R&B format — have become one.

This merger came as a complete surprise.

The two stations began simulcasting at 10 a.m. on Thursday, and through the weekend are scheduled to celebrate the three-decade legacy of Kiss (WRKS, 98.7 FM), a bastion of black music that has been one of the most highly rated stations in the market.

At midnight on Monday, the stations will merge on WBLS (107.5 FM), according to a joint announcement made Thursday. Shaila, Kiss’s midday personality, and its nighttime disk jockey, Lenny Green, will join WBLS.

Emmis has sold WRKS’s intellectual property to WBLS’s new parent, YMF Media.

The merger is part of a complicated shuffle involving three broadcasters. Disney obtained a long-term lease for 98.7 FM from Emmis, and will bring its ESPN sports franchise — currently at 1050 AM — to that frequency on Monday.

The companies behind WRKS and WBLS have both had financial difficulties. Emmis, burdened with debt, has sold several stations over the last year, including 101.9 FM in New York, which is now a news station, WEMP. WBLS was recently taken over by YMF after its former owner, Inner City Broadcasting, declared bankruptcy.

ドン・コーネリウス自殺……?‘Soul Train’s’ Don Cornelius Found Dead

ドン・コーネリウス自殺 「魂電車」は何処へ
‘Soul Train’s’ Don Cornelius Found Dead

Don & Aretha Franklin

アメリカの黒人が大好きだったTV番組、「ソウル・トレイン」の司会者、ドン・コーネリウスがカルフォルニアの自宅で自殺したらしいという悲しいニュースがインターネット上を駆けめぐりました。2月1日早朝、銃で頭を撃ち抜き病院に運ばれたものの時すでに遅し、息を引き取ったとのことです。

「ソウル・トレイン」といっても実際に見たことのない人も多いと思います。まだ黒人音楽が主流でなかった1970年代に、黒人のためのテレビ番組を制作、放映してしまったという事実は当時を知るミュージシャン、ジャーナリスト、そして黒人の人たちに聞いてみて初めてそのインパクトの大きさがわかります。なにしろ、プロデューサーも黒人なら出演者も黒人、スポンサー(ジョンソンプロダクツ)も黒人なのですから……。前代未聞です。シカゴのディスク・ジョッキーだったドン・コーネリウスが成し遂げた功績は計り知れないほど大きいのです。

Don & Curtis Mayfield

最近のラッパ−やR&Bアーティストでも「ソウル・トレイン」は再放送などで必ず見ています。今でも続いている「ソウル・トレイン・アワード」を受賞することはグラミー賞受賞に匹敵する、もしくはそれ以上に栄誉あることなのだそうです。M.C.ハマーも、「グラミーをもらうよりソウル・トレインに出演することのほうがよっぽど嬉しかった。ドン、ありがとう。やすらかに。」とツウィートしているくらいです。

Soul Train hosted by Don Cornelius

日本でもドン・コーネリウスの影響は多大でした。J-WAVEで「ソウル・トレイン」という人気番組のホストだったDJリュウも影響を受けたひとりです。番組を通してドンと何度も会う機会があったDJリュウからも、「一緒に仕事ができてとても光栄です。番組がスタート以来、沢山笑い、たくさん言い合いもしました。伝説がまた一人天国へ。MJ JBらと再会ですね。本当に残念です。」というメッセージが届きました。

ラヴ、ピース&ソウル!!

伊藤弥住子

Don Cornelius

‘Soul Train’s’ Don Cornelius Found Dead

Don Cornelius was a pioneer. The “Soul Train” creator, who was found dead at his home in Encino, California Wednesday morning, caused a sensation the moment his groundbreaking musical variety show launched nationwide in 1971.

The early evidence suggests he died of a self-inflicted gunshot wound, although authorities stress that the death remains under investigation.

Each Saturday morning, “Soul Train” gave African Americans an opportunity to see themselves reflected on their TV screens. Proud black teens and young adults moving and grooving down the now-classic “Soul Train Line” instantly dictated hairstyles, dance moves and wardrobe choices in the weeks to come. He not only broke artists and songs on a weekly basis, but showcased the amazing dance moves that were reacting to the music.

Cornelius stopped hosting the show in 1993, and “Soul Train” ceased production in 2006.

DJ Ryu, who hosted “Soul Train Radio Show” on Japanese FM station, J-Wave, sent a message through his facebook, “Don Cornelius, R.I.P. I am greatly honored to be a part of your legend. You were so great to me.”

“It meant more to me to perform on #SoulTrain than to win a Grammy…Loved U So Much Don.Thank U RIP,” tweeted MC Hammer.

Love, Peace & Sooooooul!

ハーレムセレブ ヴァイ・ヒギンセンって誰? Who’s Vy Higginsen?

Vy Higginsen living in Harlem

あの大ヒット・ミュージカル、「ママ、アイ・ワント・トゥ・シング」の作者、ヴァイ・ヒギンセンがハーレム住人だって知っていましたか。

生まれも育ちもアポロ劇場のすぐそば、126丁目の出身です。お父さんが牧師をしていて、お姉さんがお父さんの教会のクワィアーで歌っていました。のちのドリス・トロイです。最近の若い人たちは知らないかもしれませんが、1963年に”Just One Look” という大ヒットを放ったハーレムのスターがヴァイ・ヒギンセンの実の姉、ドリス・トロイ(本名Doris Higginsen)だったのです。

Vy Higginsen as the Narrator

ヴァイ自身も音楽が大好きでラジオの世界に入り、黒人女性では初めてのメジャー局、WBLSのパーソナリティーに抜擢されました。それ以来、さまざまな活躍を続けていますが、なんといっても実の姉、ドリスの葛藤を物語にしたオフ・ブロードウェイ・ショー、「ママ、アイ・ワント・トゥ・シング」をプロデュースした功績は大きいと思います。

Mama, I Want To Sing

教会でゴスペルを歌っていたドリスはラジオで流れる当時のR&Bに強く惹かれるようになりますが、牧師の父親は許してくれません。ゴスペルから転向したアレサ・フランクリンよりも前の時代です。このオフ・ブロードウェイ・ショーの初演は1983年、イースト・ハーレム104丁目にあったヘクシャー・シアターで開催されました。主役のドリス役は当初デズリー・コールマン、そして本人のドリス・トロイも出演していました。私が最初に見たのは確か1985年、主役はディアトラ・ヒックスでした。約30年という記録的なロングラン、役者もだいぶ変り、2004年からはヴァイ・ヒギンセンの実の娘、アマーヤ・ノエル(Ahmaya Knoelle)が主役を務めています。

Ahmaya Knoelle & Vy Higginsen

冬の間お休みだったハーレムを代表するミュージカル、”Mama, I Want To Sing” が2月からまた復活しますのでこの機会に是非見て下さい。

2012年スケジュール
2月25日 土曜日 4時30分開演
3月10日、17日、24日  土曜日 4時30分開演
4月7日、14日、21日、28日  土曜日 4時30分開演
チケット$35(学生、シニア割引あり)
@Dempsey Theater, 127 West 127th Street, Harlem
(212) 868-4444 mamafoundation.org.

Who’s Vy Higginsen?

Born and raised on 126th Street in Harlem, New York Vy is a recognized black pioneer among the city’s media elite with an impressive list of firsts:

The first black female radio personality in the prime time New York City market on WBLS.

First woman to host a morning show on New York radio at WWRL.

The first black woman to produce a drama on Broadway with Joe Turner’s Come and Gone by August Wilson.

The first black female writer, producer, director of the longest-running, Off-Broadway musical in the history of American theatre with Mama, I Want to Sing.

Mama, I want to sing 2012 performance schedule
Saturday, February 25
Saturdays, March 3, 10, 17, 24
Saturdays, April 7, 14, 21, 28
At 4:30 p.m.
@Dempsey Theater, 127 West 127th Street, Harlem
(212) 868-4444 mamafoundation.org.
Ticket $35

Starring Doris Troy and Desiree Coleman Jackson “Mama, I Want To Sing” opened in 1983 at the Heckscher Theatre in Harlem. Vy Higginsen co-wrote, produced and directed the classic black Gospel musical, Mama, I Want to Sing

Absolute Funk ジョージ・クリントン「追悼」イベント アポロ劇場で開催!

ジョージ・クリントンの追悼イベントが10月25日アポロ劇場で開かれました。え?追悼……?まだ健在のはずなのに…….。

よく聞いてみたらジョージ・クリントンの業績を讃えるチャリティー・イベントだとのこと。ニューヨークの医療保険制度が危機に瀕しているというので各イベントを開催してその収益をシステム改善費用に充てるというのが目的だとか。各企業から寄付を募り、NYのブラック・ステーション、KISS FMが宣伝役をかってでました。

会場のアポロ劇場へはタイムズ・スクウェアから地下的 A Trainに乗って2つめの駅125丁目で下車します。開演は8時。まずはTye Tribbett率いるゴスペル・バンドが登場し、軽くウォーム・アップします。ショーの合間にビデオ・スクリーンでジョージ・クリントンとパーラメント・ファンカデリックのインタビュー・クリップやコメディアンのコメントなどが流れます。何と、今年でジョージ・クリントンはデビュー50周年を迎えたのだそうです。

クリス・ロックによると、ジョージ・クリントンは本人が死ぬ前に必ず見ておかないといけないアーティストなのだとか…….。「ジェームス・ブラウンも死んじゃったし、リック・ジェームス、バリー・ホワイト、アイザック・ヘイズも死んじゃった。あのマイケル・ジャクソンも死んじゃった。残っているのはジョージ・クリントンとプリンスだけ。」

この日のパフォーマーはフル・フォース、ノーナ・ヘンドリックス、ポール・シェーファー&クエスト・ラヴ、シーラE、ブーツィー・コリンズ、バーニー・ウォレル、ヴァーノン・リードなど錚々たる顔ぶれ。

ショーの進行役はキスFMのパーソナリティー、バグジィーです。「今日はPファンクのゴッドファーザー、ジョージ・クリントンも駆けつけてくれました。」というアナウンスが………。ふと見ると、アポロのステージ右手のロイヤル・ボックス席にあの伝説のジョージ・クリントン本人がいるではありませんか!トレードマークだった七色のヒッピー・ヘアをぷっつりと切り落とし、グリーンのピンプがかぶるような羽のついた帽子を被り、赤シャツにダーク・スーツと抑えたファッションではありますがギャングスターの親分といった貫禄があります。隣りには長年サイド・キックを務めてきたベーシストのブーツィー・コリンズが、カラフルな山高帽に星形のサングラス姿で座っていました。


ビデオ・スクリーンには、ジョージ・クリントンの「Atomic Dog」をサンプルしたおかげで大ヒットになったというコメントつきで、Dr. Dre プロデュースによるスヌープ・ドッグの「Who Am I (What’s My Name) ?」の音と映像が流れました。パーラメント・ファンカデリックの音楽は多くのヒップホップ・アーティストに引き継がれて今日に至っている、つまり、創始者のジョージ・クリントンはヒップホップ界のゴッドファーザーでもある、というような内容のナレーションでした。
パティ・ラベル、サラ・ダッシュとともに LaBelle のメンバーとして活躍していたノーナ・ヘンドリックスが昔と変らないスリムな姿で表れ、パフォーマンスを披露、ロイヤル・ボックスにいるジョージ・クリントンに敬意を表しました。
TV人気トーク番組、「ディヴィッド・レターマン・ショー」のハウスバンドのリーダー、ポール・シェーファーがファンキーなドラマー、ルーツのクエスト・ラヴを伴ってライヴを繰り広げます。ポールは白人ですが、ブルース・ブラザースの音楽を担当したほか、これまで多くのブラック・ミュージシャンとのコラボ経験があります。大好きなPファンクとあっておもいきりグルーヴィーなサウンドでアピール、アポロの観客にも認められていたようです。
リビング・カラーのメンバ−だったヴァーノン・リードによる「Maggot Brain」や、キーボード・プレーヤーのバーニー・ウォレル演奏のビートルズのヒット曲、「Come Together」、そしてPファンクの名曲、「Flashlight」……..、まさに funked out という表現がぴったりです。
久々に見るシーラEが若くて美しいのにはビックリ。Pファンク・ファンなら誰でも大好きな曲、「 Give Up the Funk 」をパーカッションを叩きながら歌います。比較的年齢層の高いオーディエンスも、 We want the funk と全員総立ちで歌いまくりました。
いよいよ、特別ゲストのブーツィー・コリンズの出番が回ってきました。準備万端、真っ赤でキラキラ光る衣装に着替えたブーツィーがステージの袖で控えているのが見えます。ところがなかなかステージに出てきません。何かハプニングがあったようです。エンジニアらしきスタッフがアンプをチェックしていますが渋い表情で首を振っています。しばらくしてブーツィーが登場、「故障してベースが使えないんだ。でもショーは続けよう!」とベースを弾くジェスチャーをしながらパフォーマンスをしました。
いよいよ大御所、ゴッドファーザー・オブ・ファンクの登場です。パーラメント・ファンカデリックは昔からステージにたくさんミュージシャンが集まってジャムセッションをすることで知られています。ヒップホップDJの草分け、クール・ハークをはじめ、ヒップホップ界のパイオニア、ファブ5フレディ、出たがり大学教授、コーネル・ウエストなどたくさんの人が駆けつけてくれて、フィナーレに近くなる頃には舞台に50人以上の人たちがひしめき合っていました。出演者全員が舞台に集合、One Nation Under A Groove を大合唱、まさにアポロ劇場がワン・ネーションと化したファンキーな夕べとなりました。
P.S. このあと出演者たちのアフター・パーティーがミッドタウンのタイム・ホテルで行われ、レディ・ガガも遊びに来ていたとのこと。

( 伊藤弥住子)

Absolute Funk : Honoring George Clinton

On Tuesday, October 25, STAT! For New York City’s Public Hospitals! and KISS FM hosted a tribute to legendary musician George Clinton, the “Godfather of Funk,” at the Apollo Theater.
It was one city under a groove in this all-star tribute to George Clinton aka ‘Dr. Funkenstein’ founder of Parliament Funkadelic, under the musical direction of Ray Chew Live (American Idol, BET Awards, Showtime at the Apollo). We celebrated George and his 50 years in the funk and soul business with an amazing variety of P-Funk friends, musical collaborators, and other guests. The evening will also commemorate the lives of Parliament/Funkadelic members no longer with us.

Featured performers were Paul Shaffer, Nona Hendryx, Vernon Reid, Full Force, Sheila E., Tye Tribbett, Questlove, Kim Burrell, Bootsy Collins, Bernie Worrell, and more. Tribute video conceived and produced by Reginald Hudlin and Vivian Scott Chew.