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D’Angelo Is Back!! ディアンジェロ・カムバック!

D’Angelo – GQ (by Gregory Harris)

D’Angelo’s Back!!
ディアンジェロが正式(?)カムバック!!

ここ数年、’ディアンジェロが新しいアルバム制作に取り組んでいてリリース間近!’説が流れてはまた消えて…….というのを繰り返し、まさに「オオカミ少年」状態でしたが、今回のカムバック説はわりと信憑性があるようです。

すでに7月の独立記念日イベントのひとつ、「エッセンス・ミュージック・フェスティヴァル」にも参加することが決定していましたが、本日、ジェイZがまとめ役を務める9月に開催されるフィラデルフィアの「Made In America Festival」にも出演するという発表がありました。いずれも大スターが勢揃いする音楽の祭典です。カムバックするのにはぴったりな条件だと思います。

Essence Music Festival @ Louisiana Superdome in New Orleans

ニューオリンズで7月5日から4日間(3日間だったのが好評につき4日間に延長)にわたって開催される黒人向け雑誌「エッセンス」主催のコンサート・シリーズは当然のことながらR&B/ヒップホップが中心。出演は以下。

7/5(木)Diggy Simmons, The OMG Girlz

7/6(金)D’Angelo, Trey Songz, Keyshia Cole, Charlie Wilson

7/7(土)Mary J. Blige, Ledisi, Tank

7/8(日)Aretha Franklin, Fantasia, Kirk Franklin, Mary Mary

これだけでも豪華なラインナップですが、このメイン・ステージ以外のミニ・ステージでも様々なアーティストやコメディアンのショーが楽しめる、超デリシャスなイベントです。

Made In America Festival @ Fairmount Park in Philadelphia

ジェイZが音頭をとって行われるこのイベント、2005年に開催された「ライヴ8」のようなもの……らしいです。このコンサートは9月1日と2日の2日間、レイバー・デーの週末に予定されています。ディアンジェロのほか、パールジャム、Odd Future など、様々なジャンルのミュージシャンが出演するようです。

Photo by: Gregory Harris

これだけディアンジェロ・カムバックを煽っているということは、あの幻のニュー・アルバム「James River (仮タイトル)」がとうとうリリースされるのでしょうか。真相はいかに……..。

情報不足だった矢先、6月号のGQマガジンにディアンジェロの独占インタビュー掲載! ディアンジェロの過去の薬物/アルコール中毒や交通事故、みごとな裸体をさらしたショッキングなビデオ、”Untitled (How Does It Feel)”ができるまでの秘話、ベイビー・ママ、アンジー・ストーンや音楽仲間のクエスト・ラヴのコメントなどで構成されています。実際のアルバム内容については触れていませんが、レーベル(RCA)としては年内に出せればラッキー!という感じのようです。興味のある方はこちらで読んでみて下さい。

http://www.gq.com/entertainment/music/201206/dangelo-gq-june-2012-interview

D'Angelo

D’Angelo

ニューヨークでもディアンジェロ・カムバックのニュースは話題沸騰、地元のR&Bラジオ・ステーション、WBLSでもさっそくディアンジェロ・インタビューを企画しネット上で大々的な宣伝広告を掲載しました。WBLSの朝のヒット番組、コメディアンのスティーヴ・ハーヴィー・ショー(月から金6- 10am)に出演するというのです。事前に、「朝8時29分」に本人が登場するというインサイド情報を入手、その日の朝、いつもより早起きして7時から番組にチューン・イン、その感動の瞬間を待っていました。8時を過ぎてもゲストの告知はありません。Brown Sugar やDevil’s Pie の曲もかかりません。普通ならその日のゲストをアナウンスするはずなのに……。この日のテーマはディアンジェロと全く関係のない、「地元のネイル・サロン自慢大会」で、29分を過ぎてもネイル・サロン自慢が続きます……..。結局、マイケル‘ディアンジェロ’アーチャーの元気な声を聞くことはできませんでした。スティーヴ・ハーヴィー・ショーはニューヨークでも人気がありますが、実際にはスティーヴの住んでいるアトランタで収録しています。ディアンジェロは電話で取材に応じる予定でした。時間通りに電話もかけることができない状態だったらカムバックなんてできるのかしら……..。というわけで私はちょっと心配しています。取り越し苦労だといいのですが…..。

伊藤弥住子

D’Angelo is Back!!

It’s been a minute since D’Angelo has been on the scene…. But it looks like the “Untitled (How Does It Feel)” singer is on the verge of a comeback!

D’Angelo is finally plotting his return to the stage with his first U.S. concert in over a decade at the 2012 Essence Music Festival. Organizers announced today that the traditionally held three-day festival is now expanding to four days, kicking off Thursday, July 5.

Essence Music Festival @ Louisiana Superdome in New Orleans

Featuring a roster of new millennium generation artists in the music scene, the performers will include recording artist and hip-hop royalty Diggy Simmons, R&B pop group The OMG Girlz and New Orleans’ marching band The Roots of Music. These bright young stars will share the spotlight with some of the world’s top performers in music and entertainment such as Aretha Franklin, Mary J. Blige, D’Angelo, Charlie Wilson, Kevin Hart, Steve Harvey, Trey Songz and more during the 18th annual ESSENCE Music Festival that will now take place July 5-8.

Main Stage

7/5         Diggy Simmons, The OMG Girlz

7/6         D’Angelo, Trey Songz, Keyshia Cole, Charlie Wilson

7/7         Mary J. Blige, Ledisi, Tank

7/8         Aretha Franklin, Fantasia, Kirk Franklin, Mary Mary

essencemusicfestival.com

Made in America festival’s lineup has been announced, also today with legendary rock group Pearl Jam leading the pack at Jay-Z’s Philadelphia extravaganza. R&B legend D’Angelo is the big surprise name on the bill; the singer will likely be unveiling new material in addition to his standout classics.

D’Angelo gives his first interview in 12 years to the June issue of GQ Magazine about what he’s been up to in his time off from music, why he left the industry without warning over 10 years ago, his run-ins with the law, his struggles with substance abuse and more.

http://www.gq.com/entertainment/music/201206/dangelo-gq-june-2012-interview

One Family, One Station, Our Voice キスFMとWBLS突如合併!

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One Family – One Station – Our Voice
キスFM とWBLS 突如合併!

ずっとライバル同士で鎬を削ってきたニューヨークのブラックFMステーション、 KISS FM と WBLS が突如合併することになりました。NYのブラック・コミュニティーと共に歩んできたこの2つのFMステーションが1つになってしまうなんて…….。

今後はキスの98.7は、キスを買収する形となったWBLS107.5に移行
http://wbls.com

98.7は売却先のディズニー系列のESPNが引継ぎ、スポーツ番組中心の局としてあらたに始動を開始するとのことです。

その影響で、キスの音楽フォーマットは同系列会社のホット97に一部受け継がれるとのことです。つまり、ヒップホップ一色だったホット97でも積極的にR&Bやソウル・クラシックスをかけていくことになりそうです。

Keith Sweat

この合併によって、両局の番組を整理することになり、 WBLS FMのキース・スウェットの番組,「クワィエット・ストーム」が姿を消すことになります。このまま残るのは、 WBLS の看板番組、「スティーヴ・ハーヴィー・ショー」、キス FM の夕方のソウル・クラシック番組、「レニー・グリーン・ショー」など。

Steve Harvey

4月30日ミッドナイトよりキスは WBLSと統合され、 WBLS107.5にて放送を続けることになっています。今週末は「Farewell to Kiss FM」として30年間にわたるキスの歴史を振り返り、 周波数98.7最後の番組をお届けしています。

さようなら、キス・エフエム。Kiss fm

伊藤弥住子

98.7 KISS-FM Is No More…..!New York Radio Rivals Kiss-FM and WBLS to Merge

In a stunning change for New York radio listeners, Kiss-FM and WBLS — longtime rivals in the R&B format — have become one.

This merger came as a complete surprise.

The two stations began simulcasting at 10 a.m. on Thursday, and through the weekend are scheduled to celebrate the three-decade legacy of Kiss (WRKS, 98.7 FM), a bastion of black music that has been one of the most highly rated stations in the market.

At midnight on Monday, the stations will merge on WBLS (107.5 FM), according to a joint announcement made Thursday. Shaila, Kiss’s midday personality, and its nighttime disk jockey, Lenny Green, will join WBLS.

Emmis has sold WRKS’s intellectual property to WBLS’s new parent, YMF Media.

The merger is part of a complicated shuffle involving three broadcasters. Disney obtained a long-term lease for 98.7 FM from Emmis, and will bring its ESPN sports franchise — currently at 1050 AM — to that frequency on Monday.

The companies behind WRKS and WBLS have both had financial difficulties. Emmis, burdened with debt, has sold several stations over the last year, including 101.9 FM in New York, which is now a news station, WEMP. WBLS was recently taken over by YMF after its former owner, Inner City Broadcasting, declared bankruptcy.

Frankie Crocker

FMラジオ界のレジェンド フランキー・クロッカー

Frankie Crocker WBLS

WBLS 107.5

「フランキー・クロッカーのFM番組じゃなかったらラジオじゃない。」と言い切ったのがフランキー‘ハリウッド’クロッカー。NYのFMステーション、 WBLS の名物パーソナリティーで、やがて同ステーションのプログラム・ディレクターとして手腕を発揮した人物です。アクが強く、その派手なふるまいは親しみとちょっぴり嘲笑をこめて‘ハリウッド’と呼ばれるようになりました。

Frankie Crocker, The Chief Rocker
自称、「すらりと背が高く日焼けした若くてカッコいいソウル・ブラザー・ナンバー・ワン」、そのエゴの強さで敵も作りましたがしっかり業績 を挙げたことはさまざまな数字が証明しています。

まだ局のスタイルを確立することができなかった70年代初期、「アーバン・コンテンポラリー」という路線をはっきりと打ち出し、レイティングで苦戦していたWBLSをニューヨークのナンバー・ワン・ステーションに育て上げたのです。まだアメリカで知られていないアーティストをブレイクさせることに全力を注ぎ、なんと30以上ものアーティストをスターの座へと導いたことはよく知られています。

Soul Makossa
今では夏の風物詩とまでいわれるアフリカ・ミュージック、「ソウル・マコッサ」もその一例。カメルーン出身のマヌゥ・ディバンゴのオリジナル曲ですが、アメリカではまったく知る人はいませんでした。ニューヨークのダウンタウンで異色のパーティー「ザ・ロフト」のDJ、ディヴィッド・マンクーサがブルックリンのウェスト・インディーズ(カリブ)・レコード店で偶然見つけたのがこのディバンゴの「ソウル・マコッサ」です。ザ・ロフト自体はごく一部のオタク的ダンス・ミュージック・ファンが個人のアパートに集まって楽しむという「クラブ」のハシリといったパーティーでした。好奇心が旺盛で常に「新人発掘」を狙っていたフランキーは当時一世を風靡していたセレブばかりが集う Studio 54 だけでなく、「ザ・ロフト」のようなカルト的なパーティーもまめにチェックしていたのです。そこで初めて聴いたのが「ソウル・マコッサ」で、さっそくWBLSでかけたところ大反響。レコードがリリースされた翌年の1973年までには大ヒットになってしまったのです。

他にもフランキーにまつわるエピソードはたくさんあります。さっそうと白馬にまたがってクラブStudio 54 に現れたかと思ったら、今度は自分のヌード写真をWBLSの宣伝ポスターとしてニューヨークの街中に貼って人々の度肝を抜く………。ナルシストで派手好きなフランキーは「裏方」というこれまでのプログラム・ディレクターの概念を覆してしまいました。同時に、音楽を愛する仕事熱心なラジオ・マンという側面ももっている人でした。

Curtis Mayfield
あれは忘れもしない1990年の8月13日、ブルックリンでライヴ・ショーを開催した時のことです。「マーティン・ルーサー・キング・ミュージック・フェスティヴァル」と題した無料コンサートの最中、おりからの暴風雨によって屋外ステージの照明が落下、なんとこれからパフォーマンスが始まるという時に舞台に登場したカーティス・メイフィールドの頭上に的中してしまったのでした。他にクルーが3人被害に遭いましたが軽症ですんだようです。そのニュースを真っ先に伝えてくれたのがWBLSのフランキー・クロッカーでした。当時1歳7ヶ月の幼児をかかえていた私は自宅で仕事をすることが多く、WBLSばかり聞いていました。ハーレムのドラッグ・ディーラーが主人公の映画、「スーパー・フライ」のサントラを手がけたカーティス・メイフィールドはソウル/R&Bファンの間ではプロデュサー、ヴォーカリスト、ソングライター、すべての面でとても高く評価されています。私は彼がソロに転向する前のThe Impressions時代から大好きだったのでその時のショックはかなり大きなものでした。事故の翌日の8月14日、WBLSを聞いていたら、フランキー・クロッカーがカーティス・メイフィールドの入院先の病院、ブルックリンのキングス・カウンティ・ホスピタルの主治医に直接電話を入れ、病状についてのインタビューを生のまま放送したのです。まるで現在のCNNのアンダーソン・クーパーのように緊迫した現場から生中継をしたのです。経過は思わしくないようでした。ハラハラして見守るしかすべのない私たちファンにとっては「下半身麻痺の可能性が高い」「回復の見込みは未定」といった医者の言葉ひとつひとつが胸に突き刺さりました。合間に流れる “People Get Ready” “Gypsy Woman” といったカーティスの過去のヒットを聞きながらその無事を祈ったものでした。

フランキー・クロッカーとは直接会う機会があり話をしたことがありますが、いい意味でも悪い意味でもとても「アグレッシブ」な人だと思いました。なにせ、月曜から木曜はニューヨークのWBLSでプログラム・ディレクターを務め、週末はカルフォルニアの別のステーションのコンサルティングをしたり、映画に出演したりとハチャメチャなスケジュールなのです。片道飛行機6時間、これって通勤圏じゃないですよね。日本のラジオ局にもとても興味を持っていて仕事もしていたようです。もしかしたら、日本のFM局の制作部長になって日本とアメリカ東海岸、西海岸を行ったりきたりしたいという野心を抱いていたのかもしれません。日本のラジオ業界がアメリカのように影響力がなくてギャラも安いということはたぶん知らなかったのでしょう……..。

WBLS Personalities

現在は朝の人気番組、「スティーヴ・ハーヴィー・ショー」のほか、ニュー・ジャック・スウィングを代表するR&Bアーティスト、キース・スウェットが「クワイエット・ストーム」のパーソナリティーを担当、さらラジオ歴70年を誇るハル・ジャクソンが毎週日曜「サンデー・クラシックス」でがんばっています。

FRANCKIE CROCKER

“If I’m not on your radio, your radio isn’t on.”

The unique fusion of sound and sensibilities that was New York’s soundtrack in the late 1970s was defined by radio station WBLS and its program director/superstar DJ, Frankie “Hollywood” Crocker. Deep voiced, ridiculously cool, and decidedly stylish, Crocker was also the Big Apple’s leading black convert promoter, which meant he decided what got played on New York’s number one music station and he profited when those same acts performed at one of the city’s major convert venues. It gave Crocker incredible power in New York and in the industry.

Crocker went out on the disco circuit – frequenting places like the aspiration black disco Leviticus at 45 West 33rd Street, studio 54 and, most famously, the Paradise Garage – to discover his own, and the playlist changed accordingly. Crocker’s mix of music was elegant, suave, sophisticated and, most important, color-blind. Crocker played off the wall (for black radio) stuff like Led Zeppelin and Bob Dylna’s “Gotta Serve Somebody” and long album cuts as well as singles.

He is credited with introducing as many as 30 new artists to the mainstream American audiences.
One memorable scene in Soul Power follows Manu Dibango, a Cameroonian saxophonist, as he plays for a dancing, adoring group of children. Dibango, who had a strong following throughout West Africa, was able to achieve worldwide pop success, at the time a rare occurrence, which was very much tied up with the rise of disco. His 1972 recording “Soul Makossa” was the B side of another single and surely would have remained obscure if not for David Mancuso, a visionary New York DJ, who threw legendary parties in a lower Manhattan loft. The party itself became know as the Loft and featured Mancuso, with his turntable in the center of the room, playing an eclectic mix of dance records that attracted a lively cult audience, one that veterans of the New York club scene argue created the first disco music experience. Mancuso, who was the first to play many songs now regarded as disco classics, found Dibango’s record in a West Indian record store in Brooklyn.

Soul Makossa” might have remained a cult item if Frankie Crocker, the adventurous WBLS program director and DJ, hadn’t heard it at Mancuso’s party and put it on the air in New York City. By 1973 “Soul Makossa” had become a minimania, with some thirty cover versions being recorded, while Dibango’s original went on to reach number thirty-five on the pop chart. This musical journey, from progressive New York disco to WBLS playlist to international success, would be replayed scores of times during the disco era.

Frankie Crocker was inducted into the New York State Broadcasters Association Hall of Fame in 2005.

WBLS Personalities
WBLS is currently the originating station of Steve Harvey‘s syndicated morning show, and was previously the flagship of Wendy Williams‘ syndicated afternoon drive program, which ended in August 2009 when she left for her new TV show. The station also features Hal Jackson, a pioneering Black radio personality and co-founder of parent company Inner City Broadcasting, whose Sunday Classics program has aired weekly since the station’s inception.

(text by Yasuko Ito)