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NYC students can get free tickets to ‘Selma’

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selma-movieThe offer applies at Regal Cinemas across the five boroughs, and students must present a school ID, report card, class schedule or other paperwork to get tickets to the movie portraying Martin Luther King Jr.’s 1965 battle for voting rights.

david-oyelowo-s-martin-luther-king-jr-leads-civil-rights-march-in-selmaThe film chronicles the strategic moves Dr. Martin Luther King Jr. (played by English actor David Oyelowo) and his team of lawyers, activists, community leaders and protesters made in order to get the Voting Rights Act of 1965 passed and thus change American history.

SELMANew York City students can score free tickets to the Golden Globe-nominated “Selma,” provided they present proof at the box office that they’re in school. The offer, which applies to Regal Cinemas across the five boroughs, requires students show a report card, school ID, classroom schedule or other paperwork. The offer runs through Jan. 19 (Martin Luther King, Jr. Day).

クリス・ロック脚本/監督/主演 マジで笑えるコメディ映画「トップ・ファイヴ」Chris Rock’s New Movie “Top Five”

Chris Rock & Rosario Dawson
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クリスマス・シーズンは娯楽映画の大作が一斉に公開されます。クリスマスに相応しいモーゼを題材にした「Exodus: Gods and Kings」や家族向けの「アニー」などにまじって、コメディアン、クリス・ロックが監督/主演の「Top Five」がボックス・オフィスを賑わせています。

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スタンド・アップのお笑い芸人としてスタートを切ったクリス・ロック、映画俳優としても、1991年の「New Jack City」、1993年の「CB4」、2001年の「ダウン・トゥ・アース」、2003年の「ヘッド・オブ・ステート」、2005年の「ロンゲスト・ヤード」など、これまで30本以上の映画に出演しています。コメディだけでなく、マジな役にも取り組んできましたが、なぜかシリアスなアクターとは思われていないようです。その本人の葛藤を面白可笑しく映画化したのが「トップ・ファイヴ」です。自ら脚本・監督・主演をこなし、自分のやりたい放題、本音で勝負したのがこの作品。資金もなく、制作できるかわからないまま、スタンド・アップ・コメディのノリで脚本を書いたら、すぐにインベスターがみつかり、8ミリオンをいう大金をぽん、とはたいてくれたそうです。クリス曰く、その人にしてみれば、「ほんの小銭」なのだとか。

とにかく面白い!

Chris Rock
主人公は全米でトップのコメディアンだったアンドレ・アレン(クリス・ロック)、最近は全盛の頃に比べ「あまり面白くない」とその人気も下火です。アル中気味でお酒をやめてから、どうもジョークにもエッジがなくなってしまったようなのです。本人も自分のお笑いキャラにいきずまりを感じはじめ、19世紀に起きたハイチの奴隷の反乱を題材にしたシリアスな映画「Uprize!」を制作、主演しますが、一般の反応はいまいち。と、同時に、リアリティTVの美人スター(ガブリエル・ユニオン)との結婚式のを控え、彼女の番組でその一部始終をテレビ生中継することにいささかの疑問をもちます。

TOP FIVE
エージェント(ケヴン・ハート)に説得され、アンドレは自分の映画の宣伝のため、ニューヨーク・タイムズの取材を受けることになりました。もし「Uprize!」がコケたら、「ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ」いきだぞ、というエージェントのジョークが、タレントたちの厳しい現実を物語っています。これまで、何度も辛辣な映画評論家ジェームス・ニールセンから、アンドレの過去の映画をことごとくこき下ろされ、もう二度とタイムズのインタビューはお断り、と心を閉ざしていたアンドレですが、彼以外のレポーターを送り込むということでしぶしぶ承諾したのです。

Chris Rock hailing a cab
映画はそのレポーター、チェルシー・ブラウン(ロザリオ・ドーソン)とアンドレ・アレンのニューヨークでの一日を追っていきます。

ちなみに、タイトルの「トップ・ファイヴ」というのは、上位5位までのランキングのこと。ここではラッパーのトップ5ですが、ベスト映画トップ5とか、女優のトップ5とか、とにかく自分の好きなもののトップを挙げるのが大好きなアメリカ人の暇つぶしのことなのだそうです。アンドレ・アレンのトップ5はJay-Z, Nas, Scarface, Rakim, Biggie, そしてLLクールJがトップ6と、5位までというルールは無視、まぁそれもご愛嬌。

TOP FIVE
アンドレが育ったブルックリンのフッドを訪れ、昔の仲間たちとバカ話に花を咲かせます。みんなで、「オレのトップ5」を語ります。実際のコメディアンたちが参加しているこのシーン、ほとんどアドリブなのだそうです。クリス・ロック監督のコメディアン仲間、トレイシー・モーガンも出演、ジョークがさく裂します。トレイシーは実生活で6月に交通事故にあい、以来、リハビリを続け、ウォーカーで歩けるようになったそうです。

最初から最後までニューヨークの街でのロケ・シーン、生き生きとした躍動感に満ちたNYの映像に、思わず「I Love New York!」と叫びたくなります。

Rosario+Dawson+Chris+Rock+seen+jumping+ropes+Ev-IxZKMLCjl
フッドでは黒人の少女たちが縄跳びをしています。おなじみのダブル・ダッチ、「オレにもやらせろ」と、アンドレがタイミングを見計らいます。ロープが空中と地面をリズミカルに行き交います。チェルシーはすんなり入っていってジャンプしますが、アンドレはためらいがち…….。言い出した手前、今さら引けない…….。何気ないシーンに見えますが、かなりオカシイ。さすがクリス・ロック監督、お笑いのツボをしっかり押さえているなぁと感心しました。

Jerry Sienfeld & Chris Rock
レポーター、チェルシーとの会話でアンドレの本心が少しづつ見えてきます。自分のお笑いがなぜ面白くなくなってしまったのか、なぜリアリティ・ショーのホストのエリカと婚約したのか、自分はいったい何をやりたいのか…….。アンドレはチェルシーと話していて、とても素直になれる自分を発見します。この映画を通して、アメリカのメディア業界、ハリウッドの映画産業の現場、そしてコメディの世界で生きる人たちの本音が見えてきます。コメディ形式をとっていますが、実はこの「トップ・ファイヴ」、ドラマあり、ロマンスありで、ただのドタバタ喜劇に終始していません。タイラー・ペリー監督、クリス・ロック監督の美学を見習ってください……..。

だんだんチェルシーに気持ちが傾いていくアンドレ。そのチェルシーの正体は意外にも・・・!? そして、あらたな展開が…….。映画の終わりはちょっとメルヘン調でムリがありますが、全体的にはとてもよく出来ています。

アダム・サンドラー、ジェリー・サインフェルド、セドリック・ザ・エンターティナー、DMXなど、クリス・ロックの友人たちを総動員した豪華キャスト、これまでのクリス・ロック映画の中でも最高の作品だと思います。マジで笑えます。

伊藤 弥住子

Chris Rock’s New Movie “Top Five”

TOP FIVE
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Writer-director Chris Rock is almost Andre Allen, the stand-up comedian turned movie star lead of “Top Five.” Rock manages to transcend the gimmick and his larger-than-life persona to create one of the most vibrant, self-aware comedies of the year.

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This is a story about Andre Allen who has become disconnected from his work and is looking for a change. He is engaged to reality TV star Erica Long (Gabriel Union) and is a recovering alcoholic. His fans are curious to know when he will do another Hammy movie, the stupid character he played or if he’ll do stand-up again and less interested in his new movie, “Uprize”, in which he portrays a prominent figure during the Haitian Revolution.

Chris Rock & Rosario DawsonThings really get going when Andre hooks up with Chelsea Brown (Rosario Dawson), a quick-witted New York Times reporter who has gotten the tony assignment to follow him around for an entire day. He resists, since the paper’s movie critic James Neilson has historically eviscerated his movies, but his agent (Kevin Hart) convinces him to go anyway. Chelsea’s a fan, he thinks.

TOP FIVE
Andre and Chelsea stop at the apartment of some of Andre’s old friends and his ex-girlfriend in Brooklyn’s Bed-Stuy. Chelsea interviews each of them individually, learning Andre’s ex regrets breaking up with him after seeing how famous he got. The other friends say Andre wasn’t really funny when he started off in stand-up and isn’t really that funny now. The group sits together and chats about their top five favorite rappers, though they include a 6th one in their line-ups as well.

The film’s title comes from Andre’s conversation-starter of asking friends and strangers alike who their top five rappers are.

While it centers on Allen’s desire to be taken seriously and get away from the work he has been known for, it’s simultaneously about Rock’s attempt to be taken seriously as a director and auteur who makes nuanced films that don’t conform to expectation.

The film was shot all in New York which captures the beauty and realness of Big Apple as a busy vision of that city at its best.

Jerry Sienfeld & Chris RockAndre asks Chelsea to use her phone to make a call since his phone died. As he goes through the phone, he sees Chelsea gets an e-mail from her editor, asking when she’ll send the next James Nielson review; revealing James Nielson is Chelsea herself. The truth devastates Andre. He gives Chelsea her phone and is angry with her for lying to him. He admits to her he felt he was never funny unless he was drunk or high, and now he’s transitioning, it scares him. He leaves Chelsea……

”Top Five” is super funny but it is not just a slapstick, a romantic comedy, a realistic psychological journey and an over-the top farce. This may be Chris Rock’s biggest and boldest film ever as a director and writer.

 

Aaliyah 伝記映画テレビ放映決定!Aaliyah Haughton biopic on November 15

Aaliyah-080812
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Aaliyah - Alexandra Shipp 4R&B界のシンデレラ、故アリーヤのTV用伝記映画がアメリカの「ライフタイム・チャンネル」で11月15日に放映されることになりました。タイトルは「Aaliyah: Princess of R&B」。

R Kelly and Aaliyah
1994年にリリースしたアリーヤのデビュー・アルバム、「Age Ain’t Nothing But A Number」は300万枚以上のセールスを記録、大ヒットとなりました。Rケリーがプロデュースしたアルバムは、ラフなヒップホップ・ビーツにアリーヤの繊細で透き通るような美しいヴォーカルをのせたアンバランスなところがとても新鮮で、ヒップホップ/R&B業界に新風を吹き込みました。ビヨンセやリアーナがディーヴァとして活躍するずっと前のことです。日本でもアリーヤのスウィートなヴォーカルと斬新なストリート・ファッションは一躍大人気を博しました。1995年、17歳になったばかりのアリーヤが初来日を果たしています。3枚目のアルバムを発表した直後の2001年、8月25日、飛行機事故で22歳という若さで亡くなっています。

Aaliyah-Heart
ファンにとっては待望の映画ですが、アリーヤの家族たちによる反対などで難航し、完成までにかなりの時間がかかってしまったそうです。アリーヤの叔父でマネージャーだったバリー・ハンカーソンは、「ライフタイム側からは映画製作にあたって自分たち家族には何も知らされていなかった。全米で公開されるロードショーならともかく、テレビ用の中途半端な伝記映画などとはアリーヤのアーティストとしての功績をまったく尊重していない!」と激怒しています。「彼女の音源の使用も認めない。」と強固な姿勢をみせています。主演に決まっていたディズニー・チャンネルのアイドル、ゼンディヤ・コールマンも撮影途中で「遺族のサポートもなく、音源も使えなければアリーヤの物語を忠実に伝えることはできない。」と降りてしまったほど。

Aaliyah and her family

それでも制作陣はプロジェクトを敢行、アレクサンドラ・シップをアリーヤ役に抜擢しこのほど完成しました。プロデュースに参加したウェンディ・ウィリアムスは、「全体的にまとまったいい作品。Rケリーとアリーヤの恋愛秘話がたっぷり描かれている。飛行機事故のシーンが省かれてしまっているのを除けばとてもよく仕上がっている。」とコメント。

missy-elliott-timbaland-cast-for-aaliyah-biopicファンとしてはアリーヤのヒット曲のメドレーを期待したいところですが、収録曲については未発表、テレビ放映されるまでおあずけのようです。

番組放送日1115 8pm            Aaliyah: The Princess of R&B on Lifetime (Ch. 62)