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ハーレムセレブ ヴァイ・ヒギンセンって誰? Who’s Vy Higginsen?

Vy Higginsen living in Harlem

あの大ヒット・ミュージカル、「ママ、アイ・ワント・トゥ・シング」の作者、ヴァイ・ヒギンセンがハーレム住人だって知っていましたか。

生まれも育ちもアポロ劇場のすぐそば、126丁目の出身です。お父さんが牧師をしていて、お姉さんがお父さんの教会のクワィアーで歌っていました。のちのドリス・トロイです。最近の若い人たちは知らないかもしれませんが、1963年に”Just One Look” という大ヒットを放ったハーレムのスターがヴァイ・ヒギンセンの実の姉、ドリス・トロイ(本名Doris Higginsen)だったのです。

Vy Higginsen as the Narrator

ヴァイ自身も音楽が大好きでラジオの世界に入り、黒人女性では初めてのメジャー局、WBLSのパーソナリティーに抜擢されました。それ以来、さまざまな活躍を続けていますが、なんといっても実の姉、ドリスの葛藤を物語にしたオフ・ブロードウェイ・ショー、「ママ、アイ・ワント・トゥ・シング」をプロデュースした功績は大きいと思います。

Mama, I Want To Sing

教会でゴスペルを歌っていたドリスはラジオで流れる当時のR&Bに強く惹かれるようになりますが、牧師の父親は許してくれません。ゴスペルから転向したアレサ・フランクリンよりも前の時代です。このオフ・ブロードウェイ・ショーの初演は1983年、イースト・ハーレム104丁目にあったヘクシャー・シアターで開催されました。主役のドリス役は当初デズリー・コールマン、そして本人のドリス・トロイも出演していました。私が最初に見たのは確か1985年、主役はディアトラ・ヒックスでした。約30年という記録的なロングラン、役者もだいぶ変り、2004年からはヴァイ・ヒギンセンの実の娘、アマーヤ・ノエル(Ahmaya Knoelle)が主役を務めています。

Ahmaya Knoelle & Vy Higginsen

冬の間お休みだったハーレムを代表するミュージカル、”Mama, I Want To Sing” が2月からまた復活しますのでこの機会に是非見て下さい。

2012年スケジュール
2月25日 土曜日 4時30分開演
3月10日、17日、24日  土曜日 4時30分開演
4月7日、14日、21日、28日  土曜日 4時30分開演
チケット$35(学生、シニア割引あり)
@Dempsey Theater, 127 West 127th Street, Harlem
(212) 868-4444 mamafoundation.org.

Who’s Vy Higginsen?

Born and raised on 126th Street in Harlem, New York Vy is a recognized black pioneer among the city’s media elite with an impressive list of firsts:

The first black female radio personality in the prime time New York City market on WBLS.

First woman to host a morning show on New York radio at WWRL.

The first black woman to produce a drama on Broadway with Joe Turner’s Come and Gone by August Wilson.

The first black female writer, producer, director of the longest-running, Off-Broadway musical in the history of American theatre with Mama, I Want to Sing.

Mama, I want to sing 2012 performance schedule
Saturday, February 25
Saturdays, March 3, 10, 17, 24
Saturdays, April 7, 14, 21, 28
At 4:30 p.m.
@Dempsey Theater, 127 West 127th Street, Harlem
(212) 868-4444 mamafoundation.org.
Ticket $35

Starring Doris Troy and Desiree Coleman Jackson “Mama, I Want To Sing” opened in 1983 at the Heckscher Theatre in Harlem. Vy Higginsen co-wrote, produced and directed the classic black Gospel musical, Mama, I Want to Sing

キング牧師が主人公のブロードウェイ・ショー「ザ・マウンテントップ」The Mountaintop – The night before the assassination of Dr. King

マーティン・ルーサー・キング牧師が主人公のブロードウェイ・ショー「ザ・マウンテントップ」

The Mountaintop

1月15日はマーティン・ルーサー・キング牧師の記念日でアメリカの祝日です。現在ブロードウェイ・ショーで好演中のドラマ、「ザ・マウンテントップ」が興行を延長、当初は1月15日までだったのを22日まで延ばすことにしました。キング牧師役はハリウッドの有名俳優のサミュエル・ジャクソン、共演は舞台もベテランのアンジェラ・バセットとくれば人気があるのもうなずけます。

The Mountaintop

舞台はキング牧師が暗殺される前夜、メンフィスのロレイン・モーテルの306号室。外は嵐、キング牧師はタバコを買いに行った同室の友人を待っていました。と、ここまでは史実のとおり。そこへメイドを装った天使キャメイ(アンジェラ・バセット)がやってきます。このあたりから幻想の世界へと観客を誘います。キング牧師は公民権運動の父と崇められていますが、もともとは牧師です。当然宗教がかっています。聖書の知識がある人にとってはさらに奥が深く、堪能できるプレイかと思います。キング牧師とキャメイの会話はリズミカルな南部訛りで語られます。

The Mountaintop

ブロードウェイ・ショーには珍しく間の休憩なし、1時間半、サミュエル・ジャクソンとアンジェラ・バセットのふたりだけでドラマが展開してゆきます。そのみごとな臨場感、あっという間に時間が経ってしまいます。オーディエンスに黒人が多く、しきりに頷いたり、「エィメーン」を叫んだりとてもカラフルな反応が楽しめます。

「ザ・マウンテントップ」バーナードB.ジェイコブス劇場で1/22まで上演中。

伊藤弥住子

The Mountaintop – The night before the assassination of Dr. King

The Mountaintop

Katori Hall’s The Mountaintop, starring Samuel L. Jackson as Dr. Martin Luther King Jr. and Angela Bassett, will continue its run at the Bernard B. Jacobs Theatre through January 22, 2012. Tickets had previously been on sale through January 15.

In celebration of Martin Luther King Jr. Day, a special performance has added on Sunday, January 15, at 7:30 PM, in addition to the previously scheduled 3:00 PM matinee.

The Mountaintop

Set in Memphis’ Lorraine Motel on April 3, 1968, The Mountaintop re-imagines the events of the night before the assassination of the civil rights leader. After delivering his legendary “I’ve Been to the Mountaintop” speech, an exhausted Dr. King retires to his room while a storm rages outside. When a mysterious stranger arrives, King is forced to confront his destiny and his legacy to his people.

“The Mountaintop” appeals to a black audience, but it will also likely attract a wide-ranging audience because of the famous passion and commitment of its iconic leading man, and the significance of the play’s date and setting.

Bassett and Jackson have undeniable chemistry, and neither misses a beat during the intense 95-minute performance (no intermission). The play ends with a message — profound and moving, but not preachy — that reverberates long after the stage goes dark.

“The Mountaintop” directed by Kenny Leon, runs through Jan. 22 at the Bernard B. Jacobs Theatre.

Absolute Funk ジョージ・クリントン「追悼」イベント アポロ劇場で開催!

ジョージ・クリントンの追悼イベントが10月25日アポロ劇場で開かれました。え?追悼……?まだ健在のはずなのに…….。

よく聞いてみたらジョージ・クリントンの業績を讃えるチャリティー・イベントだとのこと。ニューヨークの医療保険制度が危機に瀕しているというので各イベントを開催してその収益をシステム改善費用に充てるというのが目的だとか。各企業から寄付を募り、NYのブラック・ステーション、KISS FMが宣伝役をかってでました。

会場のアポロ劇場へはタイムズ・スクウェアから地下的 A Trainに乗って2つめの駅125丁目で下車します。開演は8時。まずはTye Tribbett率いるゴスペル・バンドが登場し、軽くウォーム・アップします。ショーの合間にビデオ・スクリーンでジョージ・クリントンとパーラメント・ファンカデリックのインタビュー・クリップやコメディアンのコメントなどが流れます。何と、今年でジョージ・クリントンはデビュー50周年を迎えたのだそうです。

クリス・ロックによると、ジョージ・クリントンは本人が死ぬ前に必ず見ておかないといけないアーティストなのだとか…….。「ジェームス・ブラウンも死んじゃったし、リック・ジェームス、バリー・ホワイト、アイザック・ヘイズも死んじゃった。あのマイケル・ジャクソンも死んじゃった。残っているのはジョージ・クリントンとプリンスだけ。」

この日のパフォーマーはフル・フォース、ノーナ・ヘンドリックス、ポール・シェーファー&クエスト・ラヴ、シーラE、ブーツィー・コリンズ、バーニー・ウォレル、ヴァーノン・リードなど錚々たる顔ぶれ。

ショーの進行役はキスFMのパーソナリティー、バグジィーです。「今日はPファンクのゴッドファーザー、ジョージ・クリントンも駆けつけてくれました。」というアナウンスが………。ふと見ると、アポロのステージ右手のロイヤル・ボックス席にあの伝説のジョージ・クリントン本人がいるではありませんか!トレードマークだった七色のヒッピー・ヘアをぷっつりと切り落とし、グリーンのピンプがかぶるような羽のついた帽子を被り、赤シャツにダーク・スーツと抑えたファッションではありますがギャングスターの親分といった貫禄があります。隣りには長年サイド・キックを務めてきたベーシストのブーツィー・コリンズが、カラフルな山高帽に星形のサングラス姿で座っていました。


ビデオ・スクリーンには、ジョージ・クリントンの「Atomic Dog」をサンプルしたおかげで大ヒットになったというコメントつきで、Dr. Dre プロデュースによるスヌープ・ドッグの「Who Am I (What’s My Name) ?」の音と映像が流れました。パーラメント・ファンカデリックの音楽は多くのヒップホップ・アーティストに引き継がれて今日に至っている、つまり、創始者のジョージ・クリントンはヒップホップ界のゴッドファーザーでもある、というような内容のナレーションでした。
パティ・ラベル、サラ・ダッシュとともに LaBelle のメンバーとして活躍していたノーナ・ヘンドリックスが昔と変らないスリムな姿で表れ、パフォーマンスを披露、ロイヤル・ボックスにいるジョージ・クリントンに敬意を表しました。
TV人気トーク番組、「ディヴィッド・レターマン・ショー」のハウスバンドのリーダー、ポール・シェーファーがファンキーなドラマー、ルーツのクエスト・ラヴを伴ってライヴを繰り広げます。ポールは白人ですが、ブルース・ブラザースの音楽を担当したほか、これまで多くのブラック・ミュージシャンとのコラボ経験があります。大好きなPファンクとあっておもいきりグルーヴィーなサウンドでアピール、アポロの観客にも認められていたようです。
リビング・カラーのメンバ−だったヴァーノン・リードによる「Maggot Brain」や、キーボード・プレーヤーのバーニー・ウォレル演奏のビートルズのヒット曲、「Come Together」、そしてPファンクの名曲、「Flashlight」……..、まさに funked out という表現がぴったりです。
久々に見るシーラEが若くて美しいのにはビックリ。Pファンク・ファンなら誰でも大好きな曲、「 Give Up the Funk 」をパーカッションを叩きながら歌います。比較的年齢層の高いオーディエンスも、 We want the funk と全員総立ちで歌いまくりました。
いよいよ、特別ゲストのブーツィー・コリンズの出番が回ってきました。準備万端、真っ赤でキラキラ光る衣装に着替えたブーツィーがステージの袖で控えているのが見えます。ところがなかなかステージに出てきません。何かハプニングがあったようです。エンジニアらしきスタッフがアンプをチェックしていますが渋い表情で首を振っています。しばらくしてブーツィーが登場、「故障してベースが使えないんだ。でもショーは続けよう!」とベースを弾くジェスチャーをしながらパフォーマンスをしました。
いよいよ大御所、ゴッドファーザー・オブ・ファンクの登場です。パーラメント・ファンカデリックは昔からステージにたくさんミュージシャンが集まってジャムセッションをすることで知られています。ヒップホップDJの草分け、クール・ハークをはじめ、ヒップホップ界のパイオニア、ファブ5フレディ、出たがり大学教授、コーネル・ウエストなどたくさんの人が駆けつけてくれて、フィナーレに近くなる頃には舞台に50人以上の人たちがひしめき合っていました。出演者全員が舞台に集合、One Nation Under A Groove を大合唱、まさにアポロ劇場がワン・ネーションと化したファンキーな夕べとなりました。
P.S. このあと出演者たちのアフター・パーティーがミッドタウンのタイム・ホテルで行われ、レディ・ガガも遊びに来ていたとのこと。

( 伊藤弥住子)

Absolute Funk : Honoring George Clinton

On Tuesday, October 25, STAT! For New York City’s Public Hospitals! and KISS FM hosted a tribute to legendary musician George Clinton, the “Godfather of Funk,” at the Apollo Theater.
It was one city under a groove in this all-star tribute to George Clinton aka ‘Dr. Funkenstein’ founder of Parliament Funkadelic, under the musical direction of Ray Chew Live (American Idol, BET Awards, Showtime at the Apollo). We celebrated George and his 50 years in the funk and soul business with an amazing variety of P-Funk friends, musical collaborators, and other guests. The evening will also commemorate the lives of Parliament/Funkadelic members no longer with us.

Featured performers were Paul Shaffer, Nona Hendryx, Vernon Reid, Full Force, Sheila E., Tye Tribbett, Questlove, Kim Burrell, Bootsy Collins, Bernie Worrell, and more. Tribute video conceived and produced by Reginald Hudlin and Vivian Scott Chew.

 

Red Rooster – not a soul food restaurant

セレブシェフ、マーカス・サミュエルソンのレッド・ルースター 

Red Rooster – 310 Lenox Avenue, NYC 10027
Tel: (212) 792-9001  MAP

ハーレムにオープンしたレストランだから「ソウル・フード」?  実は、ちがいます。

「ソウル(魂)をこめて作った料理が必ずしも’ソウル・フード‘というわけでは
ありません」、そう語るのはハーレムの新名所、レッド・ルースターのオーナ
ーのマーカス・サミュエルソンです。
「ハーレムといってもとても奥が深いんですよ。うちのメニューにはそうい
うハーレムのフレーヴァーを反映したさまざまなテイストを取り入れていま
す。」

マーカスはエチオピア生まれですが、3歳の時に母親が亡くなり父に見捨てら
れ、スウェーデンの夫婦の養子としてゴッテンブルグで育ちました。母方の
祖母の影響で料理に興味を持ち、カルナリー・スクールにて学んだのち、スイス、オーストリアで修行、1991年に渡米、ニューヨークの有名レストラン「Aquavit」に弟子入りしました。そこでエグゼクティヴ・シェフにまで出世したのです。

オーナーのマーカスはこのハーレムで、「新しいアメリカ料理」を展開してい
きたいのだと言います。レッド・ルースターのメニューを見ると………、ハ
ンバーガー(アメリカ)、クラブ・ケーキ(メリーランド)、レモン・チキン(中国)、ヘルガ・ミートボール(スウェーデン)、アップタウン・ステーキ(ニューヨーク)など、国やスタイルにこだわらない、どこにでもある手ごろな素材を使った料理ばかりが並びます。

なるほど……..。

「おいしい料理を楽しむのに高いお金をださなくてはならないというのはおかしいと思います。」というオーナーのモットーで、メニューの値段はかなり抑えめ。まだまだ低所得者の多いハーレムの人たちの憩いの場になってほしいという気持ちの表れなのです。

アメリカの黒人でないマーカスがなぜハーレムにレストランをオープンしたか
ったのでしょう。

「不思議なもので、黒人は出身地に関係なくハーレムに郷愁を感じるのです。
アフリカがここに根付いているのでしょうね。」

マーカス自身もここ、ハーレムの住人となって7年ほど経ちます。彼が引っ越
してきた当初に比べるとネィバーフッドもだいぶ変ってきました。チャイニ
ーズの人口が2倍になり、白人もたくさん住んでいます。

「昔はリカーショップ(酒屋)しかなかったのが、最近はワインショップができたり、ずいぶんお洒落になりました。うちのお店に来てくれるお客さんも地元のファンキーな人たちが多く、そういう光景を見ているとハーレムって好きだなぁと感じます。」

今のハーレムを体験できるレストラン、それが「レッド・ルースター」なのかもしれません。

Red Rooster is not a soul food restaurant. “Food can be cooked from the soul but that doesn’t make it soul food.” said Marcus Samuelsson , the owner of Red Rooster, becoming a magnet for young, striving African, Caribbean, Latin — and yes, white a new hand out on Lenox Avenue near West 125th Street. “Harlem is so diverse, and our menu will be, too,” he said. Mr. Samuelsson is the winner of the last “Top Chef Masters,” guest chef
for the first state dinner of the Obama administration, and a city fixture
who made his bones at Aquavit, where he took over the kitchen in 1995 and is still a part owner.

He was born Kassahun Tsegie. After his birth mother died in a tuberculosis
epidemic when he was three years old, Kassahun Tsegie was adopted by Ann Marie and Lennart Samuelsson, a homemaker and a geologist, who lived in Gothenburg, Sweden. His name was chaned to Marcus Samuelsson.

After becoming interested in cooking because of his maternal grandmother in Sweden, Samuelsson studied at the Culinary Institute in Gothenburg, where he grew up, apprenticed in Switzerland and Austria, and came to the United States in 1991 as an apprentice at Restaurant Aquavit. At 24, Marcus became executive chef of Aquavit, and soon after that became the youngest ever to receive a three-star restaurant review from The New York Times.[1] In 2003 he was named “Best Chef: New York City” by the James Beard Foundation. The same year he started a second New York restaurant, Riingo, serving Japanese-influenced American food.

Red Rooster will be about “affordable, well-executed food,” he said, adding that dinner checks will land in the $40 range, including drinks. Appetizers will run from $4 to $12, desserts from $4 to $10, and the most expensive main course will be $25.

His inexpensive ingredients, drawn from Harlem’s ethnic mix, reflect Mr.
Samuelsson’s conviction that “through food, we can trace the history of
poverty,” he said, adding that “poor white working-class people are part of soul food, too. Actually, every ethnicity has soul food.”

photo by Romi Uchikawa