JERO 独占インタビュー in ニューヨーク

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ハーレム2ニッポン、ジェロ独占インタビュー!

6/9NYジャパン・ソサエティでのコンサートの始まる前、Harlem2Nippon のためにジェロが特別に時間を割いてくれインタビューに応じてくれました。

(ジェロ本人の希望でインタビューは日本語で行いました。以下、すべて本人が語った日本語そのままです。)

H2N: まず自己紹介をお願いします。

Jero: 日本から来ました演歌歌手のジェロです。宜しく。

H2N: ピッツバーグ出身ということですが、同じ土地出身のオーガスト・ウィルソンは知っていますか。

Jero: 学校で習いましたので少し知ってます。

H2N: おばあちゃんが日本人でアフリカン・アメリカンのおじいさんと結婚してあなたのお母さん、晴美さんが生まれたそうですが、自分の中に日本人の血が流れているということは意識していましたか。

Jero: すごく誇りに思っています。4分の1ですが、日本人だと感じます。

H2N: おばあちゃんの影響で演歌を歌い始めたそうですが、音楽的にはどういうミュージシャンからインスパイアされましたか。

Jero: おばあちゃんの家に行くと、いつもBGMに演歌がかかっていたんです。よく聞いていたのが美空ひばりで、彼女の「越後獅子の唄」をぼくが歌ったら、おばあちゃんがすごく喜んでくれました。僕が5歳くらいの時だったと思います。それ以来、おばあちゃんのために演歌歌手になりたいと思っていました。R&Bとかヒップホップとか当時流行っていた音楽も聞いていました。今でも車の中とかで、80年代、90年代中心にR&Bとか聴いています。一番好きなアーティストはルーサー・バンドロスなんです。

H2N: いつ頃から、「自分は歌がうまい」と思うようになりましたか。

Jero: 「自分は歌がうまい」と思ったことはないですけど。

H2N: ダンスも得意だそうですね。ダンス・チームを作ってヒップホップを踊っていたどか……。

Jero: ダンスは高校の頃から好きで、マーチング・バンドに入ったりしていました。大学の時にもチームを作ってヒップホップを踊っていました。

H2N: ジェロの出現のおかげで演歌のシーンが活発になりました。日本の音楽シーンを変えてしまったほどあなたのインパクトは大きいと思います。自分では意識して「今の演歌業界を変えてやろう」という気持ちはありましたか。

Jero: そこまでは全く考えていませんでした。演歌が好きで、いつか演歌歌手になりたいと思ってカラオケに行って歌ったりしているうちにビクターさんからスカウトされたんですけど、「演歌の世界を変えてやろう」なんて思ったことはないですね。

H2N: あなたの歌には私たちが忘れかけてしまった「日本の心」があります。多くの人たちがあなたの歌う「日本の心」に胸を打たれました。日本人でも難しい感情移入をあなたはたやすくこなしてしまいましたが、そのためにどのような努力をしましたか。

Jero: ありがとうございます。とにかく、たくさんの演歌の曲を聴いて練習しました。歌う時はなるべく原曲に近いように努力しました。最初の頃は、うまく歌いたいという気持ちのほうが強かったのですが、ちゃんと歌詞の意味を理解して歌うほうがうまく感情を表現できるし、自然に歌うことができるようになりました。

H2N: 演歌は、男の人でも女の気持ちを歌ったりしますが、その表現方法はどのように勉強しましたか。

Jero: 昔から五木ひろしさんとかが女心の曲を歌っていますよね。そういうのを聴いていろいろ学びました。

H2N: 女性の気持ちを歌っていると、女性の気持ちもわかるようになりますか。

Jero: それはならないですね、女性じゃありませんから(笑)。でも、それは男性でも女性でも人間の気持ちですから、それはわかるようになると思います。

H2N: 演歌はアメリカのカントリー・ソウルに似て、悲しみ、憎しみ、失恋、絶望感、失望といったネガティヴとも言える人間の心に湧き上がるどうしようもない感情を歌った音楽だと思うのですが、あなたにとっての演歌の魅力は?

Jero: ぼくは、「演歌はブルース」だと思っています。アメリカ人の友達とかに説明する時も演歌はジャパニーズ・ブルースだという言い方をしています。というのは、演歌の8割くらいが悲しくて切ない気持ちを歌ったものだからです。人生ってうまくいかない時期もあって、音楽に救われるということが多いと思うんですね。そういう時って「元気な曲」とか聴かないじゃないですか。自分のそういう切ない感情を歌ってくれる歌手に共鳴すると思うんです。それが演歌の魅力だと思います。

H2N: あなたは「演歌界の日米親善大使」の役割を演じているように思いますが、ご自分でもそういう意識はありますか。

Jero: :ありますね。いつもアメリカの友達やいろいろな人に「演歌とは何か」を説明していますよ(笑)。これだけは何度話しても飽きないです(笑)。

H2N: あなたの活躍は日本だけではなく、本国のアメリカにも伝わっています。私たちのウェブサイト、Harlem2Nippon.com では、ヒップホップ・カルチャーやブラック・コミュニティーの課題などを取り上げています。読者は、あなたのようにアメリカ以外のところで活躍している人にとても感銘を受けると思います。ヒップホップ・カルチャーに影響を受けたあなたにとって、ブラック・コミュニティーに何ができると思いますか。または、何をしたいと思いますか。

Jero: 自分みたいな人がいるというのを知ってもらうだけでいいと思います。もちろん、ぼくの音楽を聴いてもらえると嬉しいけど、無理矢理聴けとは言いたくないですから。

H2N: 「演歌」という音楽をここまで広めたジェロはパイオニアだと思います。しかもアメリカ人なのに…..。凄いことですよね。

Jero: いやいやいや。そんなこと全然ないです。

H2N: 現在はどのようなプロジェクトをやっていますか。

Jero: 毎年、「カバーズ」という企画をやっていて、7月4日に次のアルバムを出します。今年は時代劇のカバーの特集です。9月にはまたミュージカルに挑戦させていただきます。

H2N: 演歌以外にも歌ってみたい音楽ってありますか。

Jero: ぼく自身はやはり一番好きなのは演歌です。でも、今年も演歌、歌謡曲、洋楽、R&B、ジャズといったオール・ジャンル・ライヴのイベントに参加することになっています。ビルボード、ブルーノート、といった小さなライヴハウスばかり3箇所を回ります。

H2N: 最近は日本に興味のあるアメリカ人も増えてきました。そういうアメリカ人へあなたからアドバイスがあればお願いします。

Jero: 是非日本に行ってみてほしいと思います。英語教師とか、アメリカ人を必要とする仕事もいろいろあるし、すごくプラスになると思いますよ。

H2N: 今、こうしてニューヨークにいるわけですが、好きな場所とかありますか。

Jero: 今回マンハッタンのホテルに泊まったんですが、ぼくはマンハッタンが好きですね。何でもあって便利だし、どこに行くにも近いのがいいですね。

H2N: 日本の若者がわりと内にこもって外にでていかない傾向にあると聞いていますが、もっと海外に出る必要があると思いますか。

Jero: あ〜、もう絶対海外には行ったほうがいいですね。すごくいい経験になると思います。

H2N: ジェロさん、今日はどうもありがとうございました。

(質問作成:伊藤弥住子+シェリーめぐみ)

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