懐かしの70年代ソウル・ミュージック満載、BET「アメリカン・ソウル」、2/5放映開始!

Love, Peace and Soul

‘American Soul’: BET Drama

70年代の人気番組、「ソウル・トレイン」をドラマ化した、BET (Black Entertainment Television) 制作のテレビ番組、「アメリカン・ソウル」がいよいよ2月5日から放映されます。

BETの発表によると、この「ソウル・トレイン物語」は史実とフィクションを交えた、知られざるソウル・トレインのエピソードを満載している、とか……。まだ、黒人のための娯楽番組がなかった70年代初期、ドン・コーネリアスがシカゴで始めた、ソウル・ミュージックとダンスをフィーチャーしたテレビ番組、「Soul Train」は、その放映が始まると、瞬く間に全米に広がり、黒人たちだけでなく、白人のトレンディ―な若者たちを魅了し、さらに世界的な現象となってしまったのは周知の事実です。

司会者、ドン・コーネリアスやプロデューサー、ミュージシャンたちの裏話も気になりますが、何と言っても、今のアーティストたちによる音楽パフォーマンスが話題になっています。

グラディス・ナイトを演じるのは元デスティニー・チャイルドのケリー・ローランド。グラディスのようなハスキーな声で歌うため、さまざまな努力をしたそうです。「ウィスキーをガブ飲みして声をつぶしたらどうか、とトライしたけど、全く効果がなかった。」と告白しています。そんなケリーの歌うグラディスのヒット曲、「Midnight Train to Georgia」は聴きものです。

1970年にスタックス・レコードが放ったダンス・ヒット曲、ルーファス・トーマスの「Do The Funky Chicken」をカバーするのは、ちょっと驚き、元New Editionのリード・シンガーだったボビー・ブラウン。ルーファス・トーマス (1917 – 2001) はメンフィス出身で、当時は、全米で一番ファンキーなR&Bシンガーだと言われたほど。まだ17歳だった娘のカーラ・トーマス(Gee Whizが1961年に大ヒット)とともに、一世を風靡したこともありますが、最近の若い人たちは知らないですよね。

他にも、モータウン・レコードの花形歌姫、ダイアナ・ロスを、元デスチャのミシェール・ウィリアムスが演じたり、K. ミシェールが、同じくモータウンのガール・グループ、Martha and the Vandellasのリード・ヴォーカル、マーサ・リーヴスの歌をカバーしたり、70年代ソウル・ミュージックを再現した、楽しいエンターティンメント番組に仕上がっているようです。

American Soul – BET

2019年2月5日9pm スタート

全10話

 

 

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R. ケリーの性奴隷から解放された少女たち

Surviving R. Kelly – Lifetime TV

 R. ケリードキュメンタリーTV番組

新しい年が明けた早々、1月3日の夜、R&B界のキング、Rケリーの少女スキャンダルに焦点をあてたドキュメンタリー「Surviving R. Kelly(Rケリーの性奴隷から解放された少女たち)」が放映され、物議をかもしています。

Andrea Kelly

出演者は、当時ティーンだった被害者の女性たち。全員、実名で登場し、彼女たちの体験談を語る、という構成です。被害者だけでなく、R.(ロバート)ケリーの元マネージャーやセキュリティー、ジャーナリストのネルソン・ジョージ、ラジオ・パーソナリティーのミス・インフォ、TV司会者のウェンディ・ウィリアムス、ミュージシャンのジョン・レジェンド、元奥さんのアンドレア・ケリー、そして、実の兄ブルース、や弟のキャリーなど、50人以上の関係者たちにインタビューし、R. ケリーの人物像を浮き彫りにしてゆきます。

R. ケリー、セックス・スキャンダル

R. ケリーのスキャンダルのことを知らない人のために説明すると、事件の発端は、2002年、R.ケリーの出身地のシカゴで、地元の新聞社「シカゴ・サン・タイムズ」宛てに届いたビデオ・テープ。R. ケリーそっくりの男が、ティーンと思われる少女の顔に小便を引っかている映像のセックス・テープだというのです。ま、変態ですね。本人は、テープに写っているのは自分ではない、と強く主張、やがて裁判に発展し、2008年、無罪の判決が下されました。が、R. ケリーをめぐる未成年の少女との性関係の噂は下火になるどころか、ますますエスカレートしてゆきました。

Bruce Kelly

ティーンの女の子が好きなのが何で悪いのか!

服役中の兄、ブルースは語ります。

「みんな好みがあるだろ。オレの弟のロバートは若い女の子が好きなんだ。オレは年上の女性が好き。人それぞれ、ロバートのどこがいけないのかわからないね。」

Robert & Aaliyah

15歳のアリーヤと結婚!

ロバート・ケリーが世間から批判されているのは、ただ若い女の子たちが好き、ということではないのです。大スターという立場を利用し、高校生の少女たちに近づき、「君をスーパー・スターにしてあげるよ。」と甘い言葉で誘い、セックスをし、監禁して自由を奪い、コントロールするという、悪質な手口で何人もの少女を騙してきたらしいのです。だいたい、30過ぎのおじさんが高校を訪問し、女子高生たちとハングアウトするって、ちょっと異常ですよね。R. ケリーはシカゴの高校を度々訪れ、ティーンの女子たちをナンパしていたらしいのです。複数の被害者から訴えられ、裁判沙汰になったことでメディアでも大々的に取り上げられました。1994年、27歳だったRケリーが、18歳と年を偽り、当時まだ15歳だったアリーヤ(1979 – 2001)と極秘結婚していたことが雑誌(Vibe)ですっぱ抜かれ、話題になったことがあります。アメリカでは、オトナが未成年者と性行為をすることはシリアスな犯罪です。

Lisa (当時17歳)

多くの女性たちの証言で、Rケリーが異常なコントロール・フリークだということがわかってきました。。少女たちは、彼を「ダディ―」と呼ばされ、彼の命令には絶対服従しないといけないのです。ほとんど監禁状態で、家族との接触はおろか、友達とも連絡を取ることを許されず、少女の世界にはたった一人、「ダディ―」こと、Rケリーしか存在してはいけないのです。

番組を放映するな、とLifetimeチャンネルを脅迫

番組を制作したのは、アリーヤのドキュメンタリーを制作した、エンターティンメント・チャンネルのライフタイムです。Rケリー側の関係者からは、「内容はまったくの嘘、でっちあげだ。」と、番組放映を止めるよう脅迫されたといいます。Lifetimeは、ドラマチックでスキャンダラスなアプローチで知られるTV局なので、脚色も多いかと思われます。当時のRケリーの少女誘惑説は地元、シカゴの関係者の間でも「常識」と言われていたし、私の知り合いでマネジメントに関わっていた人たちからも聞いていたので、番組内容も事実とそれほど違わないのでは、と思います。放映時間は全6時間。

1月3日(木)9pm Surviving R. Kelly “Hiding in Plain Sight”, “The Pied Piper of R&B”

1月4日(金)9pm Surviving R. Kelly “Sex Tape Scandal”, “The People vs. R. Kelly”

1月5日(土)9pm

 

 

あのモータウンの花形メール・グループ、ザ・テンプテーションズがミュージカルに。踊りが凄い、と評判!

‘Ain’t Too Proud — The Life and Times of The Temptations’

ベリー・ゴーディーが築いたモータウン・レコーズは、今でもアメリカン・ドリームとして語り継がれています。ブロードウェイ・ショーでも「ドリーム・ガールズ」、「モータウン・ザ・ミュージカル」などが上演され、多くの観客を魅了してきました。モータウンの成功の秘訣は、「アーティスト・イメージ」だ言われています。白人受けするようにアレンジしたポップな黒人音楽がその要ですが、清潔なルックス、洗練された踊り、インタビューでの受け答えなど、そのアーティスト教育が功を奏したと言えます。

2019年春(2/28オープン)にニューヨークのブロードウェイで上演が決まったのが、ザ・テンプテーションズのミュージカル版、「エィント・トゥー・プラウド」です。すでに、ワシントンD.C. で初演され、その評判は上々です。初日、会場には、モータウンの創始者、ベリー・ゴーディ(88歳!)本人の他、レーベルに所属していたシュープリームスのオリジナル・メンバー、メアリー・ウィルソン、そして、テンプテーションズのメンバーで、グループのまとめ役だったオーティス・ウィリアムズが駆けつけ、「素晴らしい出来だ!」とコメントしています。

テンプスのメンバーを演じる俳優たちのダンスが「凄い!」、と 話題になっています。それもそのはず、多くのメンバーがアルヴィン・アイリー・ダンス学校など、本格的にダンスを習得したダンサーたちなのですから。

脚本はオリジナル・メンバーで唯一の生存者、オーティス・ウィリアムズの回想録に基づいています。グループの成り立ちから、60年代に一世を風靡した大人気グループ、「ザ・テンプテーションズ」の物語を音楽と踊りで綴ります。

ヒット曲満載、覚えていますか、この曲。

“Get Ready”

“My Girl”

“Just My Imagination (Running Away With Me)”

“Ain’t Too Proud to Beg”

“Papa Was a Rolling Stone”

“Cloud Nine”

グループのメンバーは5人ですが、デビューの頃(1960)から現在まで、約58年の間に在籍したメンバーの数は24人にもいるそうです。うち、クラシック5と呼ばれる、黄金期のメンバーは以下の通り。

左より、デヴィッド、メルヴィン、ポール、オーティス、エディ

デヴィッド・ラフィン(リード)David Ruffin 1991年、50歳で薬物オーバードース死

メルヴィン・フランクリン(ベース)Melvin Franklin 1995年、52歳で病死

ポール・ウィリアムス(バリトン)Paul Williams 1973年、34歳でピストル自殺(他殺説あり)

オーティス・ウィリアムス(バリトン)Otis Williams 77歳現役hi

エディ・ケンドリックス(ファルセット)Eddie Kendricks 1992年、肺癌で52歳で死亡

オーティス・ウィリアムスを除いて、オリジナル・メンバーは全員若くして死亡しています。平均年齢はなんと、53歳! まるで、発展途上国なみですね。ドラッグ、ストレス、精神病がはびこるエンターティンメント業界の宿命でしょうか……..。

Ain’t Too Proud ミュージカルのチケットは49ドルより。初日の2月28日はもちろん、3月もほぼ完売で、チケット入手がかなり困難なようです。来年の11月までのスケジュールが発表されていますので、今のうちに購入されることをお薦めします。上演時間は休憩をはさんで2時間30分です。

Ain’t Too Proud – The Life and Times of The Temptations

Imperial Theatre

249 West 45th Street

New York, NY 10036

ついにNYもマリファナ合法化?2019年にも実現の予定

Let’s legalize the adult use of recreational marijuana, once and for all – Andrew Cuomo

ニューヨーク州知事のアンドリュー・クオモが記者会見し、「早ければ来年、2019年に、ニューヨーク州で大麻を合法化する。」と発表して話題になっています。医療用だけでなく、レクリエーション(嗜好)目的でもマリファナが合法として認める方針だとか。

ニューヨーク市長、ビル・デ・ブラジオの奥さん、シャーレーンも若い頃はマリファナを吸っていたし、大麻合法化には賛成だとのこと。「マリファナを合法にすることによって、今までのように多くの違反者を逮捕せずによくなるし、社会全体がより安全になることが期待できると思う。」とコメント。さすが、数少ない、要職にある黒人女性としての彼女の言葉、説得力があります。

税収の使用目的に焦点

そこで、税収入を何に充てるかで大騒動になっています。一年間で見込まれる大麻の市場売り上げは推定、1,900億から3,900億円だそう。ニューヨークの税率は7 – 15%、ざっくり200億円くらいの税収が見込めるとのこと。

あらたに見込まれるマリファナ税の使い道は…….。まだ捕らぬ狸の皮算用、でしかないのに、すでにそのお金を何に使うかべきか、というさまざまな意見が飛び交っています。なかでも有力なのは、地下鉄整備費用などに税収を使うべき、というもの。

でも、待った?異議アリ、と反論する人たちがいます。

従来のドラッグ法案のせいで、アフリカン・アメリカンやヒスパニックの若者たちが理不尽に逮捕されたり、マリファナ所持というだけで何年も刑務所に入れられたり、ずっと犠牲になってきたのだから、彼らのコミュニティに還元すべき!この機会に、今までの不正を償うべき。」というのです。

この先も、大麻合法化をめぐる進展が気になります