いよいよ「ハーレム・ウィーク」の幕開けです。私の大好きなチャック・ジャクソンとロイド・プライスのご両人が、初日7月26日のイベント「ベンEキング特別追悼ライヴ」に登場しました。
ベンEキングがソロになって間もない大ヒット「スパニッシュ・ハーレム (1961)」をロイド・プライスが歌ってくれたのは嬉しいのですが、年齢(82歳)のせいか、ほとんど声もでずなんだかがっかり。それも一曲でおしまいという寂しいパフォーマンスでした。
ところが、次にでてきたチャック・ジャクソンは自分の持ち歌「エニィ・ディ・ナウ」のイントロからパワフルでソウルいっぱいの歌声に観客から歓声があがります。さすが、まだ若いチャックは(78歳になったばかり)まだまだ現役、しっかりとしたヴォーカルにうっとり。1962年に放った「Any Day Now」チャックにとっても最大のヒットで思い入れもかなりあるらしく、ライブ用にアレンジしたロング・バージョンをしっとり歌ってくれました。
ベンEキングの懐かしの名曲、「Stand By Me」も同じ1962年の大ヒット曲です。ベンとチャックは同時期に活躍した仲間同士、以前はいわばライバル・アーティストでした。お互いずっとR&Bイベントの常連としてこれまでコンスタントに活動してきました。この日はベンの追悼特別記念コンサート、仲良しだったチャックが彼の最大ヒット「スタンド・バイ・ミー」を心を込めて歌います。
♪♪~When the night has come And the land is dark And the moon is the only light we’ll see~♪♪
お馴染みの歌詞、ハーレムの住民たちで大合唱しました。
(伊藤 弥住子)