1968年に暗殺された市民権運動の黒人指導者、キング牧師の誕生日(1/15)を記念して毎年1月の第3週月曜日は「キング牧師デー」と定められました。国家の陰謀でFBIが直接手を下したといわれるキング牧師暗殺なのに、彼の功績を讃えて国民の祝日にするなんて、アメリカはとても不思議な国です。
オバマ大統領、声明発表
さらに、オバマ大統領が「マーティン・ルーサー・キング・ジュニア・ホリデー」を正式に連邦祝日として認めるという声明を発表しました。すでに全米で祝日として認識はされていましたが、州によっては違う名称のホリデーだったり、日にちが違っていたりと統一されていませんでした。
以下、オバマ宣言の内容を要約してみました。
毎年、アメリカでは市民権運動の歴史を振り返りその功績を讃える日をもうけています。市民権運動のパイオニア、ドクター・マーティン・ルーサー・キングJr牧師は生涯かけて正義と平等を勝ち取るために闘ってきました。彼の力強い言葉は抑圧されてきた多くの国民(黒人)の心の支えとなり、リーダーとして民衆を導いてきました。バーミングハムの刑務所に不当に投獄された時でも、「正義は必ず勝つ」という姿勢を貫きました。
2013年8月に「仕事と自由獲得」を謳ったワシントンのマーチの50周年記念を迎えました。マーチに参加した人たちはもちろん、市民権運動のために血を流した人たち、命を亡くした人たちの栄誉を讃えたいと思います。市民権、選挙権の獲得、教育および職場でのあらたなチャンスを広げるなど、黒人にとってだけでなく、すべての人たちにとって、過去50年の歩みは大きな勝利といえます。
しかし、まだ闘いは終わっていません。過去から学んだことを生かし、正義を勝ち取るためにあらたなチャレンジをしなければならないのです。キング牧師が訴えた生活の向上、正当な賃金、教育水準のアップなどを目指し、今後も努力を続けなくてはなりません。
わたくし、アメリカ合衆国大統領、バラック・オバマはここに合衆国憲法で正式に2014年1月20日をドクター・マーティン・ルーサー・キング全米祝日と定めることを宣言いたします。すべてのアメリカ人がこの日を祝日として公式イベント開催、およびコミュニティにて活動を行うことを奨励いたします。
バラック・オバマ