2パック伝記映画「All Eyez On Me」完成 Tupac biopic All Eyez On Me delayed until November over song copyright issue

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ラッパー、2パックは壮絶な人生を生きました。今年、2016年9月13日は2パックが亡くなって20周忌になります。1996年9月7日、ラスベガスMGMホテルど行われたのマイク・タイソンの試合の直後、シュグ・ナイトと一緒に車に乗り会場を出たところで何者かに襲撃され、4発撃たれ、ラスベガスの病院に入院、手当の甲斐もなく、9月13日に死亡したと発表されました。20年経った現在も犯人はみつかっていません。遺族や関係者からの度重なる捜査依頼にもかかわらず、この事件の調査は打ち切り、迷宮入りとなっています。

伝記映画「All Eyez On Me」公開日延期

ヒップホップ界の大スターで、警察への批判など、反骨精神を貫いたブラック・パンサーの生き残り、革命児2パックの伝記映画を作りたいという監督は後を絶ちません。その中でも期待されたのが、1993年、2パックとジャネット・ジャクソンを主役にした「ポエティク・ジャスティス」の監督、ジョン・シングルトンでした。彼がみつけた2パック役のマーク・ローズは2014年の夏に大ヒットしたN.W.A.のドキュメンタリー映画、「Straight Outta Compton」でも2パックの役を演じて大絶賛された俳優です。見た人なら覚えているかと思いますが、ほんの一瞬なのですが、まるで本人の映像かと思うほどのそっくりぶり。見た時には思わず鳥肌が立ちました。

ところが、2パック伝記映画のプロジェクトは最初から難航し、二転三転し、監督や配役が何度も変わり、何とヒップホップ・ビデオ監督のベニ―・ブーンが最終的にこのポジションを獲得し、撮影を終えました。公開はパックが亡くなって20周忌を迎えた今年の9月を予定していましたが、楽曲の権利問題などが発生し、まだ公開日は決まっていません。主役はDemetrius Shipp Jr. という新人。あまりインパクトのない俳優なのでちょっと不安です。ビギー役は「ノートリアス」で主役を務めたラッパーのJamal Woolard。

シングルトン監督が降りたのは、プロジェクトに関連している人たちが2パックへのリスペクトが欠落しているから、とか。「だいたい、パックの母親、アフェニを訴えたりしないと許可が取れないようなやり方をするなんてあり得ない。ラヴがない。」と本人はかなり怒っています。アフェニ亡き今、どうなるか全く見通しは立ちませんが、「オレはいつかパックの映画を作る。」と、シングルトン監督の意志は固いようです。

「All Eyez On Me」公開日が決まり次第、harlem2nipponでレポートいたします。

伊藤 弥住子

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