アリーヤ、12回忌 Aaliyah’s 12th Anniversary

Aaliyah by David LaChapelle

Aaliyah by David LaChapelle

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アリーヤ、12回忌 Aaliyah (January 16, 1979 – August 25, 2001)
Aaliyah’s 12th Anniversary

8月25日はアリーヤの命日です。アリーヤが亡くなって12年が経ちました。昨年より、ドレイクのプロデュースでアリーヤの未発表曲を収録したアルバムがリリースされるというニュースが流れましたが、彼女の家族は承認していないようです。

Aaliyah in 1994

Aaliyah in 1994

アリーヤ(本名、Aaliyah Dana Haughton)は1994年、ジャイヴ・レコードより「Age Ain’t Nothing but a Number」でデビュー、300万枚突破という記録的なセールスで大成功を収めました。この頃、15歳だったアリーヤはアルバム・プロデューサ、Rケリーと極秘に結婚しています。ふたりは、アリーヤの叔父で、グラディス・ナイトの元の夫だったバリー・ハンカーソンの紹介で出会っています。バリーはブラック・グランド・レコーズをたちあげ、マネジメント、プロデュースをしていました。当時、Rケリーのマネージャーだったバリーは、歌手志願の姪っ子、アリーヤのプロデュースをケリーに任せたのです。結果、アルバムは大ヒット、15歳の若々しいアリーヤのボーイッシュなファッションは全米で大人気を博し、トミー・フィルフィガーのモデルに起用され、新しいR&Bヒップホップのスタイルを打ち出しました。

Aaliyah - Baby Girl

Aaliyah – Baby Girl

1996年にリリースされたアリーヤの第二作目、「One in a Million」はご存知、ミッシー・エリオットとティンバーランドとのコラボ、こちらも爆発的に売れ、アリーヤの人気は不動のものとなりました。

Aaliyah - 3rd Album Cover

Aaliyah – 3rd Album Cover

マーシャル・アートの大スター、ジェット・リーとの共演「ロミオ・マスト・ダイ」で映画界にメジャー・デビューを果たし、3枚目アルバム、「アリーヤ」の制作も順調にすすみ、若くしてすべてを手に入れてしまった彼女の前途はバラ色に輝いていました。

Romeo must Die

Romeo must Die

2001年8月、バハマの島でビデオ撮影が行われていました。「モア・ザン・ア・ウーマン」「ロック・ザ・ボート」、いずれも当時ナンバー1だったハイプ・ウィリアムズに依頼、思い通りの映像が撮れ、順調にすすんでいました。予定より早く撮影が終了したのが災いしたのでしょうか。次のスケジュールが詰まっているというので、アリーヤ他、スタイリスト、レコード会社のスタッフ等はすぐに島を出発することにしました。来る時に使用したプライベートのセスナ機の準備が間に合わず、急遽小さいサイズのセスナ402Bでマイアミに向かうことに……。アリーヤを含む8名を乗せた小型飛行機は離陸間もなく墜落、全員帰らぬ人となりました。事故の原因は重量オーバーとパイロットの経験が浅かったこと、あとでパイロットがコカインとアルコールを摂取していたことも判明しました。ビデオ監督のハイプ・ウィリアムズ、コリオグラファーのファティーマは別便で飛び、無事に難を逃れました。

Aaliyah - Rock the Boat Video Shoot

Aaliyah – Rock the Boat Video Shoot

アリーヤの遺作となってしまった、「ロック・ザ・ボート」、美しいバハマの海が悲しみを誘います……..。

ブルックリン生まれのアリーヤが永眠しているのはニューヨークのハーツデールです。以下、ご参照下さい。同じ墓地にはマルコムXやランD.M.C. のジャム・マスター・ジェイなどがいます。

Burial:

Ferncliff Cemetery and Mausoleum

Hartsdale, Westchester County, New York
Plot: rosewood Mausoleum, Unit 4, Tier CC, Private Alcove, Crypt 3

James Baldwin (1924 – 1987)

Cab Calloway (1907 – 1994)

Malcolm X (1925 – 1965)

Betty Shabazz (1936 – 1997)

Jam Master Jay (1965 – 2002) DJ for Run-D.M.C.

Thelonious Monk (1917 – 1982)

R.I.P.

伊藤弥住子

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