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インスタの女王、エラ・メイ、デビュー・アルバム”Ella Mai” リリース!

この夏、“Boo’d Up”が大ブレイク、そしてフォローアップ曲、”Trip” を放ち、連続チャート入りという快挙を果たします。クリス・ブラウンのツアーにも参加したりと、アメリカでもエラ・メイの人気はうなぎのぼり。「あなたに首ったけ、あなたの全てが好き……..」と優しく歌いかけるエラ・メイのナチュラルな魅力が、今どきの女の子男の子の間で受けている理由のようです。

SNL 初登場!

デビュー・アルバム「Ella Mai」の発売を記念して、夕べ、11/17 (土)ニューヨークのコメディ・バラエティ番組、「サタデー・ナイト・ライヴ」に音楽ゲストとして出演しました。アーティストにとっては、この番組に出れるのは成功の証し (made it)、彼女の今後の活躍が期待されます。

“Boo’d Up”

“Trip”

ローリン・ヒルが!!グレース・ジョーンズが!!アフロパンク・フェスト突撃レポートAfropunk Fest Special Report


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今や世界的に注目されているブラック中心の音楽フェスティヴァル、「アフロパンク・フェスト」、なんと今年11年目を迎えたのだそう。もともと約100人くらいのインディーの小規模なフリー・イベントとして始まりましたが、出演者だけでなく観客もユニークな人ばかりで一躍大人気のコンサートへと発展、今年の総合入場客の数は60,000人を超えたとか……。ディアンジェロを招いたことがきっかけとなり、フェスの評判はうなぎ昇り、今年はローリン・ヒル、グレース・ジョーンズ、レニー・クラヴィッツなど有名アーティストをもブッキング、今回から有料フェスとなりました。8月22日と23日に開催されたコンサート、さっそく、H2Nの突撃レポーター、絵里奈ちゃんにレポートをしてもらいました。

Reported by: Erina

ブルックリンのCommodore Barry Park 到着後、1時間半の行列を経て会場へ。

今回のセキュリティーは、おもろい兄ちゃん、笑顔満面、冗談とばしてみんなを笑わせ和やかな雰囲気。ブルックリンだなぁ~。会場に入ると、すんごい人!!!!(今年は入場者数史上最高。)

ステージは3つあり、出演アーティストは別々のステージでギグ同時進行とのこと。え~、まぢ~、みんな見れないじゃんか~。という訳で、目当てをヘッドライナーのローリン・ヒルとグレース・ジョーンズに絞ることに。

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アーティストの出演までの間、とりあえず水分(ビール)とフードの調達に走る。ちなみにフードはブルックリンのカフェ・ハバナも出店していて、なかなか充実していた。私はここのやきトウモロコシを食べた。

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メイン・ステージの後ろの方にはかわいくてクールなお店達がビッチリ!ペイントができたり、盛りだくさん。フェスといえば食べ物やグッズ販売しかないイメージだったけど、こんなにかわいいアクセサリー達に出会えるなんて、AFROPUNKサイコ〜♡思わず時間を忘れて手に取り見入ってしまった。

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ローリンのギグがそろそろ始まるのでステージに向かう。が、時すでに遅し……。人混みに潜り込むもすぐに身動きが取れなくなる。前が見えない。登場までの間、DJがオーディエンスを盛り上げる。

Erina 34左右前後のみんな、偶然すし詰め状態のご近所さんになったわけだが、みんなむちゃくちゃフレンドリ〜。身動きが取れないにも関わらず、前へ行ったり横切る人がいる。でもみんな、嫌な顔1つせず、「OK〜ここ通りな。」とか「どうぞ〜」と道を作ろうとしてあげてる。なんてみんな優しいの!!みんな冗談言いあって笑ってる。ノリがよくて、あったかくて、笑顔でハッピィ!生まれて初めて人混みの中で楽しめた経験だった。

Erina 30会場には、思い思いのファッションやメイクをして堂々と自分を表現する人、友達、家族、カップル、同性同士のカップル、中性的な人、子どもから大人、1人で来て楽しむ人…….、がいた。みんながいてこのフェスが色づいているのだと強く感じた。

Lauryn Hill - afropunk-festival-2015-42
そんな事を考えている間にローリン・ヒル出番の時間が…….!みんな大興奮!以外と早く(約1時間遅れ)登場したので内心ホッとする私(笑)ギターを抱えて現れたミス・ローリン・ヒル、2014年のNYツアーの時と同様アコースティック・スタイルだった。みんな大好き ”Doo Wop (That Thing)” でローリンの世界へオーディエンスを巻き込む!みんななんだかんだ言ってもローリン大好き。私はもっと好きだけど〜。

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日が沈み、会場は夜のAFROPUNK へ。

グレース・ジョーンズまでの間一息つこうとステージから離れ、会場の真ん中へ向かう。そこからステージを眺めると…うわあ〜と思わず声が漏れる。写真では伝わりきれないのが悔しい。みいんなとシェアしたいくらいきれいな景色が広がる。

左上には月が輝き、後ろのビルディングの灯りが更に会場を演出。涼しいそよ風を感じ、芝生でくつろぐ人々。こんな心地の良いフェスの夜は初めて……..。

いよいよトリを務めるグレース・ジョーンズのお出ましの時間が近づいてきた。最後の力を絞り 、すし詰めの人の中に無理やり身を押し込む。もう限界……..、と行き着いたのは、オーディエンスの真ん中の通路の横。足場も悪く、何とか隙間からステージを覗く。

鬼才アンディー・ウォーホルのミューズであり、ファッション、アート、音楽、全てに革命を起こした人物、ということを知った。ただ、彼女のLIVEを観るのは初めて………。

そして前日に知った事実。67歳………………。うそでしょ?

きっと歌メインで、「大御所ですわよっ」という感じで見せるんだろうな、と思っていた。

曲のイントロがはじまり、会場が興奮の坩堝に……….。ステージの幕が落ちた瞬間、暗闇の中に光が射し、そこにツノの生えたギラリと光る仮面をつけステージに君臨。

出たーーーーーー!!!!

会場は一気に興奮の渦!

grace jones afropunkfashion-4妖艶で怪しい………..、なんとも不思議な世界へ引き込まれるような感覚。スレンダーで背が高く、全身にペイントが施され、筋肉質で異様な存在感……..。彼女のファンの方はよくご存知のことと思うが、次から次へと衣装が替わり、観客を飽きさせない!そして激しい動き!

年齢を思いだし、まさか、と目を疑う連続……..。いや、この人はきっと人間じゃない。地球外から来たスーパー・ウーマンだ。

grace_jones_078そしてよく見ると、ポロポロおっぱいが揺れる。え????トップレスぢゃん!クールすぎるグレース!いやグレース女王!

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彼女のLIVEにしばし没頭、と、目の前をローリンと関係者達が通過………、控え室用にしつらえたテントで待機していた彼女の子どもたちと合流。グレース姫のパフォーマンスを鑑賞している。わぉぉぉ!たまたま私がいた所が、関係者用テントとすごく近かったことが判明。

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グレースのパフォーマンスと、ローリンのどちらを見てよいのやら………、テントの中とステージを交互に見る私。

そうこうしているうちに、グレースはシルバーのロングヘアに変身、何とその通路まで男性にまたがりやって来た!それも、至近距離……..!なんてラッキーな。

近くで見ると凄い迫力!鍛えあげられた肉体美。おっぱいの上までビッチリ塗られたペイント。舌を出し挑発する彼女。

Erina 25ぶっとんでる!

そしてラストの曲「Slave To The Rhythm」で彼女は突然フラフープを回し始めた。(ファンの方にはお馴染み)既に、年齢の固定概念を壊されていた私。

しかし知らなかった。彼女が一向にフラフープをやめないことを。そのまま歌い続ける。ほぉ!くるりと周り、リズムに乗り踊る。すげえ!歌い終わると今度はバンド・メンバーの紹介をする。まだフラフープを回している…………。何なの?この人!!

ライブの終盤、テントに待機していた関係者達がゾロゾロとステージ側に向かい通路を通っていく。うそ……..、まさか…….?ローリンもやって来る…。そして、私の目の前に来る!え、心の準備してないよ!!

「ローリン!I love you !」思わず叫ぶ私。すると彼女は振り返り、私の目をじっと見て、低いハスキーボイスで、「Thank you」と、手を差し伸べてくれた!私は利き手に携帯を握っていたので左手を差し出す。彼女と握手できたのは私の指3本。

「ありがとう!本当にありがとう!」我を忘れてと叫ぶ私…….。ハハッと笑うミス・ローリン。

夢、叶っちゃった……..、どうしよ………。どうしよー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

日本にいた時からずっと憧れていたローリンと目が会う時がくるなんて!そして握手できるなんて!ちょっとしか触れなかったからカサッとしてた!

忘れない!

カサッとした感触!

Erina 18

今回すべてのアーティストは見れなかったけど、とても感動の詰まったフェス、たぶん一生忘れない。AFROPUNK、マイ・ラヴ!

 

(完)

 

ディアンジェロ、遂に登場!!BETアワード レポート

D’Angelo at BET Awards 2012

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7月1日の日曜日、ロサンゼルスのシュライン・オーディトリアムで行なわれた BET Awards はサミュエル・ジャクソンの司会で、なんと4時間にわたってTV放映されました。映画監督のスパイク・リーとコンビを組んでラップをしたり、コメディアンのケヴン・ハートとスキットをやったり、これまで犯罪者やコワもての役ばかりこなしてきたサミュエルにとっては新たなファンを獲得するよい機会に恵まれたようです。

Samuel Jackson at BET Awards 2012

この日のハイライト(私たちR&Bファンにとって)はディアンジェロのライヴ・パフォーマンス。12年前に比べると少し体格が立派になっていましたがファンキーな歌声に翳りは全くありません。2000年のヒット曲、「Untitled (How Does It Feel)」、そしてキーボードを弾きながらファンキーな新曲、「シュガー・ダディー」を披露してくれました。関係者の話では、しばらく一線から離れていたせいでだいぶ太ってしまったらしいのですが、このカムバックに向けて必死のダイエットに励み、体重ピーク時より20キロの減量に成功したのだそうです。

哀しいのは功労賞を受賞したフランキー・ビバリー&メイズ。芸能生活35年と、さすがにベテランの風格はあるのですが、なにせ声が枯れてしまって聴いているほうが辛くなるくらい。サポート役のジョー、タイリースの力をかりても補えないほどの衰えぶりに胸が痛くなりました。4、5年前にライヴを観た時にも声にあまりハリがなかったので心配だったのですが…….、そろそろ限界なのでしょうか。寂しい限りです。

2012 BET 大賞、ビヨンセ、クリス・ブラウン、カニエ・ウエスト、ジェイZ等が受賞!

Beyonce, Jay Z & Kanye, Kim

この晩の授賞式では最多ノミネート、カニエの7部門、ビヨンセの6部門が話題になりましたが、実際の受賞数は、カニエ、ビヨンセ、ジェイZ、クリス・ブラウン、それぞれ2つづつお持ち帰りしました。最前列にジェイZ、ビヨンセ夫妻、カニエ・ウエストとキム・カダーシアンの熱々カップルが着席、ステージから会場を映すたびに彼等の姿がTVカメラに収められていました。

ビヨンセは堂々「ベストR&Bアーティスト」に選ばれ、「先輩のローリン・ヒル、メアリーJブライジ、そして私にとっての天使、ホィットニー・ヒューストンにとても感謝しています。」とスピーチをしました。

母、シシー・ヒューストンによる、娘、ホィットニー・ヒューストン追悼スペシャルではマライア・キャリー、ブランディー、モニカなどの女性陣が今は亡きホィットニーの曲を捧げ、大御所のシャカ・カーンが「アウム・エヴリ・ウーマン」をソウルフルに歌い上げました。ホィットニーがこの曲をカヴァーしたことはよく知られています。

Mariah Carey – BET Awards 2012

他にもニッキー・ミナージ、アッシャー、ジェイミー・フォックス、2チェーンズ、ウィロー・スミス、リック・ロス、ヨランダ・アダムスなどゲストが盛りだくさんな豪華なショーとなりました。

グラミー賞も同様ですが、ロサンゼルスで開催される各アワード賞はニューヨーク時間の夜8時に放送されます。つまり、3時間早いロスではまだ夕方5時なのです。ところがロスで実際にTV放映されるのはローカル・タイムの8時とNYより3時間遅れ。この間、編集が入ってまずい箇所をカットしたりするのでLAとNYとは多少内容が違うというのも稀ではないようです。全米同時に放映すればいいのに…..と思うのですが、やはり特別な理由があるのでしょう。

伊藤弥住子