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“Mastermind” ヒップホップ界のヘヴィー・ヒッター、リック・ロスの新作視聴パーティ Rick Ro$$’s New Album, “Mastermind” Listening Party in New York

Rick Ross MASTERMIND Evite[1]
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12月リリース予定だった新作「マスターマインド」を34日に発売することを決めたリック・ロスのアルバム視聴パーティーが昨日(2/11)開催されました。今絶好調なアーティスト、リック・ロスの話題作とあって、厳寒の中500人を超す関係者がマンハッタンの会場、西50丁目の「ニューワールド・ステージ」に集まりました。

Rick Ross, DJ Khalid, Busta Rhymes, Meek Mill, Jermaine Dupri, Bow Wow, Free (former 106 & Park host), Sway (BET, MTV)

本人の他、DJ Khalid、バスタ・ライムズ、ミーク・ミル、ジャメィン・デュプリ、バウワウなど、アルバムでコラボしているアーティストやレーベルの仲間などが駆けつけ、VIPルームは高校のランチ・ルームのような賑わいでした。ヒップホップ・イベントにつきもののKUSAで室内は煙が立ち込め、こわもてのリックの目が潤んでいました。 

まずはウォーム・アップのカクテル・タイム。Pディディーのお洒落ウォッカ・ブランドCirocのイメージ・キャラクターをリック・ロスが務めているということもあって、シロック・カクテルがふんだんに振る舞われました。 

Mastermind

ニュー・アルバムには、すでにラジオでもヘビロ(heavy rotation)のジェイZをフィーチャーしたシングル、”The Devil Is A Lie”も収録されます。視聴会はスクリーンに映し出されるビデオの映像を見ながらアルバム曲を聴いてゆくという気のきいた趣向ですすめられます。リック本人の挨拶のあと、”Rich Is Gangsta”が巨大なスピーカーから爆音で鳴り響きます。ストリート・ライフを表現した”Drug Dealers Dream”………ギャングスタ「リック・ロス」の世界が広がります。1997年のノートリアスB.I.G. “You’re Nobody (Till Somebody Kills You)”にインスパイアされて作った曲、”Nobody”にはオーディエンスが熱い声援をおくり、ヒットの兆しが……..。カニエ・ウエスト、ビッグ・ショーン参加の”Sanctified”や、リル・ウェインをフィーチャーした”Thug Cry” など大きなヒットになりそうな手ごたえのある作品ばかり。アルバムのデラックス盤のみに収録されるという、ヒューストン代表のスカーフェイスとのコラボ曲、”Blessing In Disguise”でリスニング・セッションを締めくくりました。

 

ディアンジェロ、遂に登場!!BETアワード レポート

D’Angelo at BET Awards 2012

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7月1日の日曜日、ロサンゼルスのシュライン・オーディトリアムで行なわれた BET Awards はサミュエル・ジャクソンの司会で、なんと4時間にわたってTV放映されました。映画監督のスパイク・リーとコンビを組んでラップをしたり、コメディアンのケヴン・ハートとスキットをやったり、これまで犯罪者やコワもての役ばかりこなしてきたサミュエルにとっては新たなファンを獲得するよい機会に恵まれたようです。

Samuel Jackson at BET Awards 2012

この日のハイライト(私たちR&Bファンにとって)はディアンジェロのライヴ・パフォーマンス。12年前に比べると少し体格が立派になっていましたがファンキーな歌声に翳りは全くありません。2000年のヒット曲、「Untitled (How Does It Feel)」、そしてキーボードを弾きながらファンキーな新曲、「シュガー・ダディー」を披露してくれました。関係者の話では、しばらく一線から離れていたせいでだいぶ太ってしまったらしいのですが、このカムバックに向けて必死のダイエットに励み、体重ピーク時より20キロの減量に成功したのだそうです。

哀しいのは功労賞を受賞したフランキー・ビバリー&メイズ。芸能生活35年と、さすがにベテランの風格はあるのですが、なにせ声が枯れてしまって聴いているほうが辛くなるくらい。サポート役のジョー、タイリースの力をかりても補えないほどの衰えぶりに胸が痛くなりました。4、5年前にライヴを観た時にも声にあまりハリがなかったので心配だったのですが…….、そろそろ限界なのでしょうか。寂しい限りです。

2012 BET 大賞、ビヨンセ、クリス・ブラウン、カニエ・ウエスト、ジェイZ等が受賞!

Beyonce, Jay Z & Kanye, Kim

この晩の授賞式では最多ノミネート、カニエの7部門、ビヨンセの6部門が話題になりましたが、実際の受賞数は、カニエ、ビヨンセ、ジェイZ、クリス・ブラウン、それぞれ2つづつお持ち帰りしました。最前列にジェイZ、ビヨンセ夫妻、カニエ・ウエストとキム・カダーシアンの熱々カップルが着席、ステージから会場を映すたびに彼等の姿がTVカメラに収められていました。

ビヨンセは堂々「ベストR&Bアーティスト」に選ばれ、「先輩のローリン・ヒル、メアリーJブライジ、そして私にとっての天使、ホィットニー・ヒューストンにとても感謝しています。」とスピーチをしました。

母、シシー・ヒューストンによる、娘、ホィットニー・ヒューストン追悼スペシャルではマライア・キャリー、ブランディー、モニカなどの女性陣が今は亡きホィットニーの曲を捧げ、大御所のシャカ・カーンが「アウム・エヴリ・ウーマン」をソウルフルに歌い上げました。ホィットニーがこの曲をカヴァーしたことはよく知られています。

Mariah Carey – BET Awards 2012

他にもニッキー・ミナージ、アッシャー、ジェイミー・フォックス、2チェーンズ、ウィロー・スミス、リック・ロス、ヨランダ・アダムスなどゲストが盛りだくさんな豪華なショーとなりました。

グラミー賞も同様ですが、ロサンゼルスで開催される各アワード賞はニューヨーク時間の夜8時に放送されます。つまり、3時間早いロスではまだ夕方5時なのです。ところがロスで実際にTV放映されるのはローカル・タイムの8時とNYより3時間遅れ。この間、編集が入ってまずい箇所をカットしたりするのでLAとNYとは多少内容が違うというのも稀ではないようです。全米同時に放映すればいいのに…..と思うのですが、やはり特別な理由があるのでしょう。

伊藤弥住子