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ナズ, 「イルマティック」ライヴ、TV放映

Black History Month – 1

Nas Live from Kennedy Center

2月はブラック・ヒストリー・マンス、「黒人の歴史月間」です。

昨晩、PBS TV(日本のNHKにあたります)でラッパー、ナズの2014年にワシントンDCで開催された、「Illmatic」20周年記念ライヴが放映されました。それも、ナショナル交響楽団の生演奏つき、という豪華版です。オリジナル・レコーディングの哀愁漂うシンプルなビーツに比べ、厚みのあるシンフォニーをバックでラップするナズはまた格別。タキシード姿で登場したナズ、20年前の「イルマティック」アルバムと同じ曲順でパフォーマンスを繰り広げました。リアル・タイムで聴いていたあの頃が懐かしい………..。

ライヴを観る

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600億円のオファーを蹴った黒人起業家、トリスタン・ウォーカーの心意気!

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シリコン・バレーの数少ない黒人CEOトリスタン・ウォーカー(31歳)が、自社Walker & Companyを600億円(500ミリオン・ドル)で買収したいという大手企業、Schick, Gillette and Procter & Gambleのオファーを一蹴、というニュースに全米が沸き上がっています。

Bevel誕生、ナズ絶賛!

Nas 1ベンチャー・キャピタルという、黒人にとっては新しい分野に挑戦した29歳のトリスタン・ウォーカーがシリコン・バレーで投資家たちに暖かく迎えられ、「黒人のための髭剃り用カミソリの開発・販売 Bevel Brand」のビジネスを立ち上げたことは2013年、テック業界のニュースで大きく取り上げられました。

通常、この手のニュースは私たち、エンターティンメント関係者のところにはあまり伝わってこないのですが、トリスタンの場合は例外です。なぜなら、投資家たちのリストにMagic Johnson, Nasといったブラック・エンターティナーの名前が挙がっていたのですから….。

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黒人は、テック産業では成功できない……、とまことしやかに囁かれていたのを覆した男、トリスタン・ウォーカーに今、シリコン・バレーの熱い視線が注がれています。トリスタンは、ニューヨークでも貧困層で犯罪多地区、クィーンズのジャマイカで育ちました。父親は、彼が4歳の時に銃で撃たれて死亡しています。学校の成績がよかったトリスタン少年は奨学金を得て、コネチカット州の寄宿舎学校に通います。そこで初めて、ゲトー育ちではない、裕福な白人たちと接触する機会に恵まれました。「話には聞いていたけど、この世の中にこんなに金持ちがいるんだぁ。」と驚いたそうです。がんばって勉強して、ニューヨーク州立大学を卒業、2008年に奨学生として、カルフォルニアのスタンフォード大学に籍を置くことになりました。この時、24歳にして初めて「シリコン・バレー」の存在を知ったと言います。IT企業がひしめくこのエリアにはフェイスブック、ヤフー、グーグルLinkedIn、といったソーシャル・メディアを始め、eBay、アップル、オラクルなど、大手IT企業が密集しています。

これまでは、「ウォール街で働く、または弁護士になることがビッグ・サクセス」と思っていたトリスタン・ウォーカーですが、シリコン・バレーに行ってみてびっくり。回りを見渡すと、まだ20代そこそこなのにビジネスで巨額の富を築いている若者ばかりなのです。フェイスブックでビリオンを築いたマーク・ザッカーバーグもその一人。ところが、テック産業の密集しているシリコン・バレーで成功した黒人はほとんど皆無………。スタンフォードに通いながら、Twitter, FourSquareなどで経験を積んだトリスタンは、「オレはここで、黒人の自分にしかできない事業を立ち上げる」と誓いました。

tristan-selfie-750xx5760-3246-0-285黒人による黒人のための商品開発

常々、髭剃り用の剃刀がどれも自分の肌と固い髭に合わず苦労してきたことを思い、同じような悩みを持つ人たちのために優れた商品を開発したい、トリスタンの最初の事業、Walker and Company(Bevel Brand)のコンセプトをと思いつきました。トリスタンが他の起業家と大きく違う点は、ただビジネスを成功させるだけでなく、黒人として誇りのもてる事業をやること、でした。これまで、黒人用のヘアケア商品など、黒人消費者をターゲットにした商品はスーパーの暗い片隅の棚に追いやられていました。特に白人やアジア人が中心のシリコン・バレーでトリスタンの提唱する、「黒人向け商品を開発しよう」というプロジェクトに賛同する投資家はほとんどいませんでした。一握りの白人たちが牛耳っている社会を変革する、まさにカルチャー革命です。トリスタン・ウォーカーの闘いが始まります。

Bevel Ad2013年、トリスタン・ウォーカーにいよいよビッグ・チャンスが訪れます。Twitter への投資で知られる、ベンチャー・キャピタルのランキング#1、Andreessen Horowitz の初のアフリカン・アメリカン起業家に彼が 抜擢されたのです。投資家でよき助言者、ジューイッシュのベン・ホロウィッツ指導のもとでスタートアップ事業を任され、9.3ミリオン(約11億円)の資金を元に黒人向けの髭剃り用剃刀のブランドBevelを立ち上げたのです。

Nas + Tristanヒップホップが取り持つスタートアップ事業

成功のカギはヒップホップでした。投資家の世界で異色な存在、ベン・ホロウィッツは実は大のヒップホップ好き、関連のサイト、Rap Geniusにも関与しています。ラッパー、Nasとも親しく、トリスタンの事業を紹介したのもベンでした。「黒人向けのクウォリティの高い剃刀のブランド、Bevel」の話を聞いて、感銘を受けたナズは、投資に参加するだけでなく、全面的にマーケティングにも協力してくれることになりました。トリスタンの人柄とコンセプトに惚れこんだナズ、「ブラック・コミュニティの中核をなすバーバーショップにベヴェル・ブランドのシェーヴァーが浸透するようになって欲しい。」と豊富を語っています。黒人マーケットを対象にした剃刀ブランド、Bevelは大ヒット、その評判はどんどん広がっていきました。噂が噂を呼び、投資したいというエンターティンメント関係者が殺到、さらに投資額が増え、今月になって24ミリオン(約29億円)を記録しています。これまで、ベヴェル・ブランドの商品はオンライン販売のみだったのが、大手チェーン店のターゲットのセレクト・ショップにも登場することになりました。失敗するプロジェクトも多い中、リスタンのウォーカー&カンパニーは優良企業として成長、人気もダントツ急上層。

剃刀の大手企業ジレットからの600億円買収を一蹴!

同じ剃刀業界のジャイアント、Schick, Gillette and Procter & Gambleに追いつけ、追い越せというのがWalker & Companyの目標でしたが、まさかそこから買収のオファーをされるなんて……….。500ミリオン・ドル(600億円)という巨額な数字を提示されたことは、トリスタンのプロジェクトがそれ以上に価値があることを証明する以外のなにものでもありません。自分の真価が認められた………。トリスタンは即座にオファーを蹴りました。言葉にはしませんが、「オレは白人たちのカネに踊らされるのはまっぴら。黒人たちのカネを増やしていきたい。」というアチチュードが表れています。「自分が大きくなっていくことで、ブラック・コミュニティの意識を高め、経済活性化のために尽くしたい。」というトリスタン・ウォーカーの心意気に、これまでシリコン・バレーに関心のなかった若い黒人たちまでが熱い声援をおくっています。

600億円に屈しない男、トリスタン・ウォーカーの今後の事業に要注目!!

伊藤弥住子

Tristan Walker

ナズ、デビュー20周年 Nas’ Debut Album “Illmatic” Celebrates its 20th Anniversary

Illmatic XX

Illmatic XX

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今年2014年は、ヒップホップ・ファンなら誰もが大好きなラッパー、ナズのデビュー・アルバム「イルマティック」がリリースされて20周年。それにまつわる様々なイベントが開催されますのでご紹介します。

Nas Documentary Film “Time Is Illmatic”
すでにお伝えしたとおり、トライベッカ映画祭のオープニング・フィルムとして公開されたドキュメンタリー映画、「Time Is Illmatic」、一般公開間近。脚本、プロデュースは元Vibe音楽エディターのエリック・パーカー

Nasのドキュメンタリー映画を作ろうと思ったきっかけは、ヴァイブ・マガジン用のナズ特集記事の取材だったといいます。

2004年、ナズの大傑作と称賛されているデビュー・アルバム、Illmaticの10周年を記念して大特集を組むことになり、「ナズを語るうえでミシシッピー出身の父親、ジャズ・ミュージシャンのオル・ダラのストーリーは不可欠。ジャズからヒップホップへの音楽の変遷、親子二代の物語を伝えなければ意味がない。限られた雑誌の誌面では不可能」と、ドキュメンタリー制作を思いついたのだそう。当初はアルバムIllmaticがいかに作られたか、というビハインド・ザ・シーン的な作品を予定していたそうですが、当時のヒップホップの象徴、ストリートの生の姿を伝えようとエスカレートし、「Time Is Illmatic」というドキュメンタリー映画が出来上がりました。

10年の歳月を費やして完成した、「Time Is Illmatic」にはナズの育ったクィーンズ・ブリッジのプロジェクトはもちろん、父オル・ダラの故郷、ミシシッピーのナッチェスも登場します。ドラッグ問題、教育の現状、貧しいプロジェクトの生活など、ヒップホップ世代の現実が浮き彫りにされています。Illmatic に収録されている’One Love’のプロデューサーとしても知られるQティップや、ナズの弟のジャングルなども参加しています。

日本でも公開されると嬉しいですね。公開日程など詳細は追ってレポートいたします。

Illmatic XX リリース
ヒップホップのバイブル的存在の雑誌、「ザ・ソース」で5本マイクを獲得したアルバム、「イルマティック」のリイシュー・アルバム「IllmaticXX」が4/15発売されました。収録曲は同じ10曲、オリジナル・バージョンとリミックス・バージョン、さらに、未発表曲’I’m A Villain’を加えてのダブル・アルバム。以下、トラック・リストをご参照ください。アルバム・プロモートのイベントやツアー等いろいろ企画されていますので、こちらもあわせてレポートしたいと思います。すでにテレビ番組などでもナズをはじめ、オールド・スクール・ヒップホップ・アーティストがフィーチャーされて再認識されています。この夏はヒップホップ黄金期のアーティストのライヴで盛り上がりそうな気配……。

‘Illmatic XX’ 2x LP Tracklist:
Disc 1: Remastered original album
1. The Genesis
2. N.Y. State Of Mind
3. Life’s A Bitch
4. The World Is Yours
5. Halftime
6. Memory Lane (Sittin’ In Da Park)
7. One Love
8. One Time 4 Your Mind
9. Represent
10. It Ain’t Hard To Tell
Disc 2: Demos, Remixes & Live Radio
1. I’m A Villain (previously unreleased)
2. The Stretch Armstrong and Bobbito Show on WKCR October 28, 1993 (previously unreleased freestyle)
3. Halftime (Butcher Remix)
4. It Ain’t Hard To Tell (Remix)(promo single)
5. One Love (LG Main Mix)
6. Life’s A Bitch (Arsenal Mix)(promo single)
7. One Love (One L Main Mix)
8. The World Is Yours (Tip Mix)
9. It Ain’t Hard To Tell (The Stink Mix)(UK single)
10. It Ain’t Hard To Tell (The Laidback Remix)(UK single)

伊藤弥住子

Nas’ Debut Album “Illmatic” Celebrates its 20th Anniversary

20 Years from the legendary “Illmatic” Album by Nas
Documentary Film “Time Is Illmatic”
Time is Illmatic tells the story of Nas’s journey to becoming a legendary MC, but also the conditions, realities, and cultures that shaped his debut.

Nas’s dad, Olu Dara is from Natchez, Mississippi, and is a jazz and blues musician. Nas is from Queensbridge and a rap artist. These two generations, they cover the Black northern migration, hip hop as a popular music for young black men, people living in projects, drugs because crack had come on to the scene, the education system and its failures–the different obstacles that young boys who want to become men have to face. This is what shaped Illmatic.

Though Time is Illmatic delves into the making of Nas’ 1994 groundbreaking album, most of the documentary traces experiences outside of the studio that affected the music being made within it. The film talks about social conditions and environmental influences that fueled its creation, like public school education, project housing, the crack epidemic of the 1980s, and the subsequent “War on Drugs.” Interviews with Nas’ Blues musician father, Olu Dara, his brother Jabari (Jungle), and emcee/producer Q-Tip gives fans a look at what fueled the intricate wordsmith to continuously innovate and bring the story of Queensbridge to the world’s stage.

Illmatic XX
Nas announces the impending release of Illmatic XX – the 20th anniversary edition of his seminal Illmatic LP. The two-disc project will feature completely remastered tracks along with rare remixes, unreleased demos and freestyles. Nas will tour in support of the release and plans to perform his debut LP in its entirety to celebrate the project’s anniversary.

‘Illmatic XX’ 2x LP Tracklist:
Disc 1: Remastered original album
1. The Genesis
2. N.Y. State Of Mind
3. Life’s A Bitch
4. The World Is Yours
5. Halftime
6. Memory Lane (Sittin’ In Da Park)
7. One Love
8. One Time 4 Your Mind
9. Represent
10. It Ain’t Hard To Tell
Disc 2: Demos, Remixes & Live Radio
1. I’m A Villain (previously unreleased)
2. The Stretch Armstrong and Bobbito Show on WKCR October 28, 1993 (previously unreleased freestyle)
3. Halftime (Butcher Remix)
4. It Ain’t Hard To Tell (Remix)(promo single)
5. One Love (LG Main Mix)
6. Life’s A Bitch (Arsenal Mix)(promo single)
7. One Love (One L Main Mix)
8. The World Is Yours (Tip Mix)
9. It Ain’t Hard To Tell (The Stink Mix)(UK single)
10. It Ain’t Hard To Tell (The Laidback Remix)(UK single)

Nas Opened Tribeca Film Festival ナズ&ドキュメンタリー映画トライベッカ映画祭のオープニングを飾る!

Time is Illmatic

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ニューヨーク、クイーンズ出身のラッパー、ナズのドキュメンタリー映画「Time Is Illmatic」が、ニューヨーク春の恒例イベント「トライベッカ映画祭」のこけら落とし作品に選ばれ、16日(水)ビーコン・シアターでスクリーニングとスペシャルパフォーマンスが開催された。

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