このところ振るわなかったスパイク・リー監督、久々の新作、「ブラック・クランズマン」がカンヌ映画祭で大絶賛され話題になっています。*
今年8月に公開予定の「ブラック・クランズマン」は元警察官、黒人のロン・ストールワースが白人至上主義秘密結社、KKKのメンバーになりすましスパイ活動をしたという実話に基づいた物語です。主役を演じているのは、あの名優、デンゼル・ワシントンの息子ジョン・ディヴィド・ワシントン。
コロラド・スプリングの警察官だったロン・ストールワースは、ルイジアナ州を基盤に広がっていたネオナチ秘密結社、KKK (Knights of Ku Klux Klan) のメンバー募集という新聞広告に興味を持ちます。遊び心から、広告に載っていた私書箱宛てに手紙を書きます。コロラド・スプリング警察署で初めて採用された、たった一人の黒人警官ロンは、白人を装って、「ニガーやメキシカン、チャイニーズ等をのさばらしておく訳にはいかない。オレたち白人の国を取り戻そう。」と、現在のトランプ大統領まがいの人種差別メッセージを書いて投函しました。今から40年前の1978年のことでした。冗談のつもりだったのが、一週間ほど経って、彼が連絡先として残した職場のホットラインに電話がかかってきてしまいます。「KKKの者だが……..。」