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Goodbye Summer! 夏の終わり…..WBLS FM主催 サマーステージ・レポート 4TH Annual R&B Fest 2012

Kenny Lattimore

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Goodbye Summer!

レイバー・デーを過ぎるといきなり秋の気配。この夏もいろいろイベントがありました……。

セントラル・パークのサマー・ステージではデンゼル・ワシントンに遭遇!
以下、レポートをお届けします。

4TH Annual R& B Fest 2012
WBLS
 FM主催 サマーステージ・レポート/WBLS Presents Eric Benet & More

出演アーティスト:Kenny Lattimore、Chubb Rock、Q Parker (112)、Christopher                                  Williams、Salt ‘n Pepa & Eric Benet
司会:Lenny Green, WBLS
音楽担当 :DJ Bent Rock, WBLS

<デンゼル・ワシントン、サマー・ステージ観賞!>

夏といえば公園のフリー・コンサート!セントラル・パークで行われる恒例のサマー・ステージは家族全員で楽しめます。7月、8月はさまざまなジャンルのショーが繰り広げられました。先日は、WBLSの仕切りでヒップホップ/R&Bのライヴが開催されました。アーティストの選考はWBLSの特別チームが担当しました。選ばれたのは新しいアルバムが大好評のエリック・ベネ、そしてリアリティーTVで盛り上がった女子ラップの代表選手、ソルト‘ン・ペパ、20年前に全盛期を迎えたクリストファー・ウィリアムス、地道に活動を続けているケニー・ラティモア、112解散後ソロに転向したQパーカー、オールド・スクール・ヒップホップながら今だに健在、チャブ・ロックです。

サプライズがいっぱいのコンサート、まずはお洒落なケニー・ラティモアがステージに登場しました。スタート時間は4時のはずが3時半より始まっていました。

お次ぎはオールド・スクール代表、チャブ・ロック。おデブという意味のチャブですが、相変わらずぽっちゃりというか、年齢を重ねたぶん貫禄がついていました。ヒット曲、“Treat ‘em Right” を始め、オールド・スクールのオンパレード。バック・ステージには仲間のマーリー・マールも遊びに来ていました。

Chubb Rock with a fan

スタッフ全員が彼の名前のイニシャル、CWをあしらったお揃いのTシャツで登場したのはクリストファー・ウィリアムズ。1990年の大ヒット映画、「ニュー・ジャック・シティ」の主題歌でスターの仲間入り、あれ以来これといったヒットはありませんがまだまだ現役、女性ファンがいっぱいです。それにしてもクリスが登場するというアナウンスに異常な歓声が上がっています。私はステージの裏から見ていたのでミュージシャンたちや機材の陰になっていて何が起こっているのかよくわかりません。「キャ〜!ひぇ〜!」とオーディエンスが凄いことになっています。ニュー・ジャックのスターとはいえ、クリストファー・ウィリアムズがこんなに人気があるなんて………..。驚いていたら、黒いTシャツに黒い野球帽を被ったブラザーの姿が目の前をかすめました。あ〜!なんと映画界のプリンス、デンゼル・ワシントンではありませんか!デンゼルがクリスの司会役として駆けつけてくれたのです。彼の大ヒット曲、”I’m Dreaming” で私たち女性陣は大コーフン、「ニュー・ジャック・シティ」の場面が蘇ります。

Christopher Williams on stage (on his back)

デンゼルはCWのパフォーマンスをステージ上のテントの下で楽しそうに聴き入っています。合間にかかるヒップホップの曲にもわりと反応していて肩でリズムをとったりいい感じ……。

クリストファー・ウィリアムスは家族全員引き連れての参加。息子のCWジュニアをオーディエンスに紹介、彼に似たのかとても美形で爽やかな青年でした。あとですれ違った時に見たら、右肩に The Chief という刺青が入っていました。アメリカ・インディアンには見えませんがどういう意味なのでしょう。他にも娘が二人、こちらはライト・スキンの父親とは違い、かなりダークなシスターたちでした。母親らしき女性がバック・ステージにいたのですが、彼女もわりとライト系でした…….。

”Every Little Thing U Do” など、自分の持ち歌を披露してくれたクリス、もともとヒット曲の数がそれほど多くないのでネタが尽きてしまったのでしょうか……。こともあろうに実力派テディー・ペンダグラスの”Love T.K.O.” や“Close The Door” といったR&Bクラシックをカヴァー、歌唱力の差がちょっと気になりました…….。

Christopher Williams

なぜかまたチャブ・ロックが再度登場。オールド・スクール・メドレーを繰り広げます。

それにしても本当に暑くて、日陰にいないと熱射病になってしまいそう。ふだんはまり水を飲まない私ですがたまらなくなって2ドルもするボトル・ウォーターを買って飲みました。

6時前後にステージに現れたのはソルト‘ン・ペパ。一時は体が大きくなっていたソルトとペパですが、テレビのレギュラー出演をしていたせいか現役時代と変らないくらいの体型にシェイプアップ、特にペパは麗しいベテラン・アーティストに成長していました。クリスのセットが終わったらすぐに帰ってしまうかと思っていたデンゼルですが、ずっとステージのテントの下でライヴを観賞しています。

ソルト‘ン・ペパがダンサーとともにステージに飛び跳ねてでてきて”Let’s Talk About Sex” のイントロに乗ってラップし始めたら静かにしていたデンゼルの体がどんどん揺れ始めました。“Shoop”でさらに盛り上がり、頭を上下に振りながらかなりノリノリです。デンゼルって実はヒップホップが大好きだったんですね。

En Vogue とコラボを組んで大ヒットしたブラザー礼賛の曲、“What A Man” の前には必ず語りが入ります。この日の演出はとてもグッド。まずソルトが「私、結婚して21年なの。とても理解のあるパートナー、ギャヴィンと力を合わせてこんなに素晴らしいファミリーに恵まれました……..。」ステージにはソルトの子供たちとハズバンドが勢揃い、なんだかおのろけを聞かされてむずむずします。

Summerstage hoted by WBLS

そこでペパがつっこみます。「21年も幸せな結婚……?ナイスじゃない。あたしはどうせ結婚していませんよ、子供はいるけど…….。あたしだってそりゃ、いい男に会いたいわよ。ちょっと、誰かいい男いない……?」とペパのぼやきに、タイミングよく登場したのが俳優のリオンです。ペパとリオンが絡み合って踊りながら“What A Man”を歌います。なるほど……。しばらく前にリオンがステージの脇でハングアウトしていたのを目撃してしたのですが、そういう筋書きだったとは…….。アクターのリオンがそこにいる理由がやっとわかりました。(デンゼルがリオンの役をやったら歌詞そのままだったのに……..。)

Whatta man, whatta man, whatta man, whatta mighty good man
My man is smooth like Barry and his voice got bass

A body like Arnold with a Denzel face, he’s smart like a doctor

 最後は”Push It” で締めくくり。なかなかタイトなライヴでした。

これでそろそろ夏も終わり………。いろいろ野外ライヴを楽しませていただきました。

(伊藤弥住子)