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差別と戦った日系人公民権運動家ユリ・コウチヤマをハーレム・アポロシアターがトリビュート The Apollo and WNYC honored the legacy of Japanese American civil rights activist Yuri Kochiyama

Yuri Kochiyama READ IN ENGLISH Happy MLK Day! 1月の第三月曜日、つまり今日19日はMLKことMartin Luther King Jr. Day(キング牧師デー)アメリカ公民権運動のリーダーで1968年に暗殺されたキング牧師を讃える日。特に今年は選挙権の人種による差別を禁じる連邦法Voting Rights Actが成立して50年という記念すべき年でもあります。アメリカの黒人は奴隷制解放の後も100年以上選挙権がもらえなかっただけでなく、あらゆる差別や不条理や貧困の中で生きて来た、それと戦ったのが公民権運動です。 日本からは遠い話に聞こえるかもしれませんが、実は人ごとではないです。 公民権運動がなかったら私たち日本人もこうやってニューヨークで幸せに暮らしたり、楽しく観光することもできなかったのですから ともあれ多くの催しの中から、今日は特に日本人と公民権運動とのつながりを実感させてくれたハーレム・アポロシアターで行われたイベントをご紹介しましょう。 アポロシアターのイベント「Hear Our Voices, Count Our Votes」 103937458 MLK DAYの前日行われたのがニューヨーク市営のラジオ局WNYCの主催のイベント「Hear Our Voices, Count Our Votes」。この日は朝から大雨のあいにくのお天気でしたが、アポロシアターには家族連れなど子供からお年寄りまでがぎっしり。黒人だけでなく白人やアジア人の姿も。キング牧師のレガシーを未来に伝えて行こうという強い意志が感じられます。 ニューヨークの著名なジャーナリスト、政治家、アクティビストらが50年の歴史を振り返りながら、話題は現在の問題、依然低い黒人の投票率や警察とブラック・コミュニティの関係をどうやって改善するか・・・などにも及びました。 イベントの一部はラジオ局のサイトで聞く事ができます。 http://www.wnyc.org/story/hear-our-voices-count-our-votes/ 公民権運動家ユリ・コウチヤマさん 中でも日本人として注目したいのは、公民権運動に大きな力となった女性たちへのトリビュート。いずれも去年亡くなった大女優ルビー・ディー、オバマ大統領の就任式にも登場した国民的詩人のマヤ・アンジェルーに混じってその偉業を讃えられたのは日系人の運動家ユリ・コウチヤマさんでした。 2-300x220 今回ステージに立ったのは孫のアケミ・コウチヤマさん。カリフォルニア生まれの日系アメリカ人であるユリ・コウチヤマさんが、第二次世界大戦中はアーカンソーの日系人収容所に送られたこと。戦後はニューヨーク・ハーレムに移り公民権運動に参加し特にマルコムXを支援、彼が銃弾に倒れた時その体を支えた事などを語ると、ユリさんを知らない若い世代の聴衆は大きく息を飲んでいました。 IMG_4011 今年は第二次世界大戦が終わって70年。アメリカ人でありながら「敵」としてすべてを失い収容所に送られるという不条理な体験をしたのみならず、南部の厳しい人種差別に直面し公民権運動家になったユリさんは、まさに激動の歴史は互いにつながっていることを教えてくれます。 プエルトリコの独立運動、反核、政治犯の釈放などあらゆる不平等や不当な行為と戦い続け、去年の6月、93年の波乱の生涯を閉じました。 今も世界中で続く人種間の軋轢。多くのテロ事件も人種差別や偏見と大きくかかわっています。奴隷制という人類史上最悪の負の遺産と、黒人はどう戦って来たのか? 公民権運動の歴史を知る事は、たった今の世界を理解することでもあります。 (シェリーめぐみ)

キング牧師デー Martin Luther King Day – January 20, 2014

The Stone of Hope - Washington DC

The Stone of Hope – Washington DC

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1968年に暗殺された市民権運動の黒人指導者、キング牧師の誕生日(1/15)を記念して毎年1月の第3週月曜日は「キング牧師デー」と定められました。国家の陰謀でFBIが直接手を下したといわれるキング牧師暗殺なのに、彼の功績を讃えて国民の祝日にするなんて、アメリカはとても不思議な国です。

Reverend King & President Obama

Reverend King & President Obama

オバマ大統領、声明発表

さらに、オバマ大統領が「マーティン・ルーサー・キング・ジュニア・ホリデー」を正式に連邦祝日として認めるという声明を発表しました。すでに全米で祝日として認識はされていましたが、州によっては違う名称のホリデーだったり、日にちが違っていたりと統一されていませんでした。

以下、オバマ宣言の内容を要約してみました。

毎年、アメリカでは市民権運動の歴史を振り返りその功績を讃える日をもうけています。市民権運動のパイオニア、ドクター・マーティン・ルーサー・キングJr牧師は生涯かけて正義と平等を勝ち取るために闘ってきました。彼の力強い言葉は抑圧されてきた多くの国民(黒人)の心の支えとなり、リーダーとして民衆を導いてきました。バーミングハムの刑務所に不当に投獄された時でも、「正義は必ず勝つ」という姿勢を貫きました。

2013年8月に「仕事と自由獲得」を謳ったワシントンのマーチの50周年記念を迎えました。マーチに参加した人たちはもちろん、市民権運動のために血を流した人たち、命を亡くした人たちの栄誉を讃えたいと思います。市民権、選挙権の獲得、教育および職場でのあらたなチャンスを広げるなど、黒人にとってだけでなく、すべての人たちにとって、過去50年の歩みは大きな勝利といえます。

しかし、まだ闘いは終わっていません。過去から学んだことを生かし、正義を勝ち取るためにあらたなチャレンジをしなければならないのです。キング牧師が訴えた生活の向上、正当な賃金、教育水準のアップなどを目指し、今後も努力を続けなくてはなりません。

わたくし、アメリカ合衆国大統領、バラック・オバマはここに合衆国憲法で正式に2014年1月20日をドクター・マーティン・ルーサー・キング全米祝日と定めることを宣言いたします。すべてのアメリカ人がこの日を祝日として公式イベント開催、およびコミュニティにて活動を行うことを奨励いたします。

バラック・オバマ