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Hot97 サマージャム出演アーティスト決定!このうち誰が日本上陸? Hot97 Summer Jam 2016 Lineup

Big Sean
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Hot97 が、アメリカ本拠地でこの6月5日に開催されるサマージャムの出演アーティストを発表しました。メイン・ステージとフェスティヴァル・ステージに分かれているので要注意。このうち、どのアーティストが日本初のサマージャムに来てくれるか楽しみですね。

以下が主演アーティストです。

メイン・スタジアム・ステージ

 

Pusha T
ビッグ・ショーン、プッシャTとG.O.O.D Musicアーティスト(カニエ・ウエストも出演か?)、DJカーリッドとその仲間、エィサップ・ロッキー、エィサップ・ファ―グ、ブライソン・ティラー、ヤング・サグ、ティナシェ、キッド・インク、その他。いつものことながら、直前になってから大物アーティストの追加出演が発表されるかも。

Tinashe

フェスティヴァル・ステージ

Justine Skye
チャンス・ザ・ラッパー、トーリィ・レーンズ、カレンシー、デザイナー、ポスト・マローン、ジャスティン・スカイ、ディヴ・イースト、ダギー・エフ、ロティミー。

ニューヨークのヒップホップFM ラジオ局のホット 97 主催の恒例コンサート、サマー・ジャムがニュー・ジャージーのメットライフ・スタジアムで開催されます。ヒップホップのライヴでは全米最大、つまり世界で一番大きいイベントです。

今年のメイン・アーティストはビッグ・ショーン、エィサップ・ロッキー、プッシャT とG.O.O.D Music 所属アーティストなど。もしかしたらレーベルの親分、カニエ・ウエストとかも駆けつけてくれるかも……。

日本初のサマー・ジャムは7月29日(金)、お台場の「ゼップ東京」で行われますが、もし、こんなメンツが揃ってしまったら日本がひっくり返るかも知れないですね。誰が来日してくれるか、本当に楽しみです。

本家のサマー・ジャムを見てから、という方に朗報。まだチケットは入手可能です。$65より。

http://www.hot97.com/summerjam

Big Sean

 

 

[ライブレポート] 元祖ファンキー・ディーバ、チャカ・カーン、ブルックリン公演!An Evening With Chaka Khan


Чака Кан
 американска певица

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Evening With Chaka Khan

そして、2月19日(金)、ブルックリンのキングス・シアターで歌姫、チャカ・カーンの公演が開催されました。これまでにグラミー賞10部門受賞した実力派ディーヴァの迫力あるライヴが観られるチャンスです。あまり知られていませんが、チャカ・カーンはまだティーンの頃、ブラック・パンサーのシカゴ支部に所属していたことがあります。まさに、ブラック・ヒストリー・マンスにふさわしいイベントだと思います。その貴重なライヴのようすをレポートしましょう。

黒のロング・ブーツにワイン・カラーのローブ、ウェストに黒いベルトをきっちり締めてステージに現れたチャカ、”Do You Love What You Feel,” “I Feel For You” などヒット曲を披露、

力強いヴォーカルで観客を圧倒します。“I Feel For You” はプリンスが作ったトラックにラッパー、グランドマスター・メリー・メルの♪♪Ch-ch-ch-chaka-chaka-chaka Khan♪ というラップで一躍チャートに躍り出たヒット曲なのですが、実はチャカはあまり好きでない曲なのだそうです。チャカ・カーン、チャカ・カーンと何度も名前を呼ばれるのがうっとおしいのだとか……。この日のライヴでも、ほとんどイントロのみで曲をカットしてしまいました。

チャカのライヴは舞台演出等は全くなし。バンドとバック・シンガーと本人のみ、音楽で勝負という姿勢が私はとても好きです。ヴォーカルが命。粋ですね。本人もステージの上が一番リラックスできるらしく、アットホームな空気が伝わります。床にソング・リストが書いてある紙が貼ってあるらしいのですが、文字が小さくて読めない様子。「え、何て書いてあるの。次はどの曲?」と、まぁ、ゆるい感じで進行してゆきます。中盤、「あ、ちょっと何かが壊れちゃった。フィックスしてくるので待っててね。」と意味不明なセリフを残して楽屋に消えてしまいました。残されたバンドとバック・シンガーたち、この窮地をどう乗り切るのか……..。バンド・リーダーらしきギター・プレーヤーがあたりさわりのないインストでこの場を取り繕います(汗)。

Chaka Khan - The Kings Theather
しばらく経ってチャカ再登場。お色直しをして今度は黒の衣装、ハイヒールのブーツは脱いできてしまって裸足で歩き回ります。チャカのカバーで大ヒットした”Papillon (Hot Butterfly)”を熱唱します。

次の曲のイントロが流れると、チャカが「この曲はもともとはインストルメンタルだったの。それに作詞をしてくれたのが、え~と、誰だったかな、あ、そうそうデヴィッド・フォスター。」と紹介してくれたのが、あのカニエ・ウエストがサンプリングして大ブレイクした”Through The Fire” です。カニエのバージョンはパロディらしく “Through The Wire” ですが。

“Sweet Thing,” “My Funny Valentine” と、ヒット・メドレーで綴ります。ダイナミックな歌声、62歳という年齢を感じさせません。“Tell Me Something Good” はほとんど客席にマイクを向けて大合唱。ところが衣装に支障をきたしたとかでブレークをとったため時間切れとなり、本来ならばフィナーレ曲ではない“I’m Every Woman”を歌って「チャカ・カーンとの夕べ」は幕を降ろすことに・・・!

おかげでみんなが聞きたかった「あのフィナーレ曲」はカットせざるを得なくなってしまいました! この緊急事態?に、私の席の後ろにいた熱狂的ファンらしきオジさん二人、「まだ”Ain’t Nobody”を歌っていないぞ。エイン・ノー・バーーーディ! 」と叫び、♪♪Captured effortlessly/That’s the way it was/Happened so naturally……….Oh oh oh oh/Ain’t nobody/Loves me better….♪と歌い出し、往生際の悪さをさらけ出す始末。それが、オンチで……..。ま、そこがファンキーなブルックリンの楽しいところでもあるのですが…….。

ライブが終わったのは夜中の12時過ぎ。ちなみに帰りに通りかかった地元の床屋はまだオープンしていて満員御礼でした。

<ブルックリン・キングス・シアター>

all-kings-theatre-ribbon-cutting-2015-01-30-bk01_z
改装工事をしてすっかり生まれ変わったブルックリンのキングス・シアター。昨年2月に再オープン、こけら落としはダイアナ・ロスをフィーチャーしたライ ヴ・ショーでした。すっかり細くなって若返ったグラディス・ナイトもこのエレガントはキングス・シアターでライヴを行いました。

Evening with Chaka Khan

Friday, 2/19

The Kings Theater

1027 Flatbush Ave
Brooklyn, New York

伊藤 弥住子

オスカー受賞ラッパー、コモンのハーレム “親密”ライヴに行って来ました Common brings “Glory” to Harlem

Common at MIST 2
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マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師の率いる公民権運動の映画「セルマ」の主題歌”Glory”でオスカー賞をみごとに受賞したラッパー、コモンのライヴがハーレムのMIST (My Image Studio) で開催されました。5月6日(水)、夕方7時と9時の2回ショーが行われました。「ハーレム2ニッポン」のコンテンツの英語監修を手伝ってくれているケン・シモンズとセカンド・ショーに行ってきました。その時のレビューをケンさんが書いているので興味のある方は英語ヴァージョンを読んでみてください。

ウータン・クランのRzaも応援に駆けつけてくれました。コモンはシカゴ出身ですが、ブルックリンに住んでいたこともあり、ニューヨークは第二の故郷だそう。ハーレムでのライヴとあってかなり気合が入っている様子でした。

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“Mastermind” ヒップホップ界のヘヴィー・ヒッター、リック・ロスの新作視聴パーティ Rick Ro$$’s New Album, “Mastermind” Listening Party in New York

Rick Ross MASTERMIND Evite[1]
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12月リリース予定だった新作「マスターマインド」を34日に発売することを決めたリック・ロスのアルバム視聴パーティーが昨日(2/11)開催されました。今絶好調なアーティスト、リック・ロスの話題作とあって、厳寒の中500人を超す関係者がマンハッタンの会場、西50丁目の「ニューワールド・ステージ」に集まりました。

Rick Ross, DJ Khalid, Busta Rhymes, Meek Mill, Jermaine Dupri, Bow Wow, Free (former 106 & Park host), Sway (BET, MTV)

本人の他、DJ Khalid、バスタ・ライムズ、ミーク・ミル、ジャメィン・デュプリ、バウワウなど、アルバムでコラボしているアーティストやレーベルの仲間などが駆けつけ、VIPルームは高校のランチ・ルームのような賑わいでした。ヒップホップ・イベントにつきもののKUSAで室内は煙が立ち込め、こわもてのリックの目が潤んでいました。 

まずはウォーム・アップのカクテル・タイム。Pディディーのお洒落ウォッカ・ブランドCirocのイメージ・キャラクターをリック・ロスが務めているということもあって、シロック・カクテルがふんだんに振る舞われました。 

Mastermind

ニュー・アルバムには、すでにラジオでもヘビロ(heavy rotation)のジェイZをフィーチャーしたシングル、”The Devil Is A Lie”も収録されます。視聴会はスクリーンに映し出されるビデオの映像を見ながらアルバム曲を聴いてゆくという気のきいた趣向ですすめられます。リック本人の挨拶のあと、”Rich Is Gangsta”が巨大なスピーカーから爆音で鳴り響きます。ストリート・ライフを表現した”Drug Dealers Dream”………ギャングスタ「リック・ロス」の世界が広がります。1997年のノートリアスB.I.G. “You’re Nobody (Till Somebody Kills You)”にインスパイアされて作った曲、”Nobody”にはオーディエンスが熱い声援をおくり、ヒットの兆しが……..。カニエ・ウエスト、ビッグ・ショーン参加の”Sanctified”や、リル・ウェインをフィーチャーした”Thug Cry” など大きなヒットになりそうな手ごたえのある作品ばかり。アルバムのデラックス盤のみに収録されるという、ヒューストン代表のスカーフェイスとのコラボ曲、”Blessing In Disguise”でリスニング・セッションを締めくくりました。