Tag Archives: オバマ大統領

キング牧師デー Martin Luther King Day – January 20, 2014

The Stone of Hope - Washington DC

The Stone of Hope – Washington DC

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1968年に暗殺された市民権運動の黒人指導者、キング牧師の誕生日(1/15)を記念して毎年1月の第3週月曜日は「キング牧師デー」と定められました。国家の陰謀でFBIが直接手を下したといわれるキング牧師暗殺なのに、彼の功績を讃えて国民の祝日にするなんて、アメリカはとても不思議な国です。

Reverend King & President Obama

Reverend King & President Obama

オバマ大統領、声明発表

さらに、オバマ大統領が「マーティン・ルーサー・キング・ジュニア・ホリデー」を正式に連邦祝日として認めるという声明を発表しました。すでに全米で祝日として認識はされていましたが、州によっては違う名称のホリデーだったり、日にちが違っていたりと統一されていませんでした。

以下、オバマ宣言の内容を要約してみました。

毎年、アメリカでは市民権運動の歴史を振り返りその功績を讃える日をもうけています。市民権運動のパイオニア、ドクター・マーティン・ルーサー・キングJr牧師は生涯かけて正義と平等を勝ち取るために闘ってきました。彼の力強い言葉は抑圧されてきた多くの国民(黒人)の心の支えとなり、リーダーとして民衆を導いてきました。バーミングハムの刑務所に不当に投獄された時でも、「正義は必ず勝つ」という姿勢を貫きました。

2013年8月に「仕事と自由獲得」を謳ったワシントンのマーチの50周年記念を迎えました。マーチに参加した人たちはもちろん、市民権運動のために血を流した人たち、命を亡くした人たちの栄誉を讃えたいと思います。市民権、選挙権の獲得、教育および職場でのあらたなチャンスを広げるなど、黒人にとってだけでなく、すべての人たちにとって、過去50年の歩みは大きな勝利といえます。

しかし、まだ闘いは終わっていません。過去から学んだことを生かし、正義を勝ち取るためにあらたなチャレンジをしなければならないのです。キング牧師が訴えた生活の向上、正当な賃金、教育水準のアップなどを目指し、今後も努力を続けなくてはなりません。

わたくし、アメリカ合衆国大統領、バラック・オバマはここに合衆国憲法で正式に2014年1月20日をドクター・マーティン・ルーサー・キング全米祝日と定めることを宣言いたします。すべてのアメリカ人がこの日を祝日として公式イベント開催、およびコミュニティにて活動を行うことを奨励いたします。

バラック・オバマ

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キング牧師の夢から50年!

Martin Luther King Jr. in 1963

Martin Luther King Jr. in 1963

50th Anniversary Of The March On Washington

キング牧師50周年記念マーチ

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March on Washington

March on Washington

月28日は、あのマーティン・ルーサー・キング Jr.牧師の有名な「アイ・ハヴ・ア・ドリーム」スピーチの50周年記念日、ワシントンDCで大々的なマーチが行われ、オバマ大統領がスピーチしました。

President Obama 2013

President Obama 2013

「50前、キング牧師がこの場所で演説した’夢‘の一部は叶ったと思う。が、しかし、まだまだ黒人と白人との収入や失業率は著しく差があり、キング牧師の理想にはほど遠い……。課題はたくさんあるが、あの当時から比べるて大きく進歩したことには間違いはない。」とプレジデント・オバマが熱弁しました。

オバマ・スピーチを聞く

March on Washington 1963

March on Washington 1963

今では1963年のワシントン・マーチはキング牧師が率先して企画した運動のように報道されていますが、これは黒人公民権運動の一環、「平等の権利、生活向上」を掲げた集会で、けっしてキング牧師がスピーチするためだけのイベントではありませんでした。キング牧師のほか、スピーカーはロイ・ウィルキンス(NAACP会長)、フィリップ・ランドルフ(ニグロ労働組合団長)などが黒人社会の不平等をなくすために闘おうと訴えました。

Charlton Heston, James Baldwin & Marlon Brando in 1963

Charlton Heston, James Baldwin & Marlon Brando in 1963

有名人のハリー・ベラフォンテ、ジェームズ・ボールドウィン、白人俳優のマーロン・ブランド、チャールトン・ヘストンなどもサポートに駆けつけています。面白いことに、この集会には、キング牧師と犬猿の仲とされていたマルコムXも参加していました。その事情など興味ある方は自伝「マルコムx」を読んでみてください。

Martin & Malcolm

Martin & Malcolm

伊藤弥住子

オバマ大統領再選 ジェイZも支持!‘I Got 99 Problems, But Mitt Ain’t One’

President Obama 2012

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Jay-Z オバマ支持、キャンペーン参加!

 ’I Got 99 Problems, But Mitt Ain’t One’

2012年の大統領選では多くのヒップホップ・アーティストがオバマ軍勢のキャンペーンに参加しました。そのトップはジェイZ。投票日の2日前にはなんとオハイオ州のコロンバスでオバマを応援、替え歌ラップを披露しました。ヒット曲、「99プロブレム」のフック部分、’I got 99 problems, but b**ch ain’t one’ というオリジナル歌詞を‘I got 99 problems, but Mitt ain’t one’とオバマ候補のライバル、ミット・ロムニーの名前におき替えてラップし、大喝采を浴びました。ラッパーって面白いですね。パフォーマンスのあと、ジェイZがオバマ候補を紹介、「4年前、オレたちは希望とチェンジに投票した。世の中を変えるのは一夜にしてできるものじゃないけど、確実にいい方向に変ろうとしている。」と彼の功績を讃えました。

Jay-Z at Obama Rally

オバマ現大統領再選!「明るい未来!」を約束

オバマがみごと2期当選、「明るいアメリカ合衆国の将来」を熱狂的な支持者たちに約束してくれました。

バラック・オバマの当選に必要な票、270のところ303を確保しての勝利です。ポピュラー・ヴォートとよばれる人気票も50%獲得したそうです。もともと、黒人は約80%が民主党に投票するのですが、オバマの場合は90%以上の黒人たちが投票したようです。

オバマ氏は支持者たちへ「みなさんの応援本当にありがとうございます。今後4年間は公約を果たすため、全力を尽くす所存です。」とメールを送ったということです。期待してもよいのでしょうか……..。

(伊藤弥住子)

元祖ソウル・フード・ママ、シルヴィア他界 Queen of Soul Food, Sylvia Woods Dies at 86

Sylvia Woods at Sylvia’s

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ハーレムの127丁目にあるソウル・フード・レストラン、「シルヴィアズ」創始者、シルヴィア・ウッズさんが亡くなりました。家族の人の話によると、80を迎えたのを機にレストラン業を引退し、ここ数年はアルツハイマー病を発症し療養中だったとのこと。86歳でした。

シルヴィアさんは南部、サウス・キャロライナの出身で、ニューヨークに出稼ぎに出た母親を頼って上京、ハーレムの小さなランショネット(ダイナー)でウェイトレスとして働き始めました。両親のもつ実家の農場を担保に銀行でお金を借りてその店を買い取り、「シルヴィアズ」と名づけソウル・フードのレストランとして事業を始めたのは1962年のこと。

Herbert and Sylvia Woods with her daughter Bedelia at Sylvia’s Restaurant in 1973

近くには有名なアポロ劇場があり、公演中のジェームス・ブラウン、サム・クック、グラディス・ナイト、ダイアナ・ロス、ロバータ・フラック、などエンターティナーたちも足繁く通い、ジェシー・ジャクソン、ディヴィド・ディンキンスなど有力者たちのミーティングの場所に使われるなど、「シルヴィアズ」はまさに、黒人コミュニティーの集会所の役割を果たしていたといいます。オバマ大統領がアル・シャープトンを誘って食事に行ったりして話題になったこともあります。近年はビル・クリントン元大統領やマイケル・ブルームバーグNY市長など白人の政治家たちの間でもシルヴィアさんのおふくろの味は浸透していたようです。オープン当初はテーブルが5つ、カウンター15席とこじんまりしていましたが現在は250席以上、いつも地元民や観光客で賑わっています。

President Obama and Al Sharpton

私がニューヨークに来たのは1983年ですが、その当時も「シルヴィアズ」はすでにソウル・フードのメッカとしてハーレムのナンバー・ワン観光スポットでした。スポーツ選手やR&Bアーティストなど有名人を見かけることもよくありました。オーナーのシルヴィアさんのほか、息子や娘などファミリーがみんなで切り盛りしているお店で、シルヴィアさんの暖かいサザン・ホスピタリティ(故郷のおもてなし)には誰もが魅了されました。

私はフライド・チキンやスペア・リブといった肉料理やマカロニ・チーズなどのこってりした食べ物が苦手なのでもっぱらサーモン・コロッケを注文していました。付け合せにはカラード・グリーン、ポテト・サラダなど。シルヴィア・ママご自慢のコーン・ブレッドも私たち日本人にはちょっと甘すぎるような気がしますが…….。

Sylvia’s Fried Chicken, mash potatoes and mac&cheese

シルヴィア・ウッズさんのコミュニティーへの貢献を讃え、ブルームバーグ市長より賞を授与される矢先の訃報だったそうです。

シルヴィアさんの葬儀は25日水曜日朝11時から、グレース・バプティスト・チャーチで行われる予定です。

伊藤弥住子