Tag Archives: アル・グリーン

過激なブラック・カルチャー番組、「ソウル!」復活?

オプラやアシニオ・ホールのずっと前、ソウル・トレインより前に時代を先取りしていた黒人のTV番組がありました。番組のタイトルもずばり、「SOUL!」、黒人による、黒人のためのカルチャー番組でした。放映されたのは、ベトナム戦争の真っただ中、公民権運動や反戦運動で若者たちの意識が大きく変わった、まさに過渡期ともいえる、1968 – 1973の5年間です。ホストは、今のメディアには珍しい、自己主張の少ない陰の立役者的存在のゲイの黒人、エリス・ヘィズリップです。ニューヨークに拠点を置く公共放送テレビ局、NET (National Educational Television)、現在のWNETで1968年9月12日に放映が始まり、瞬く間にブラック・コミュニティのお茶の間に広がりました。

続きを読むread more

みんなが大好きな「ソウル・トレイン」テレビ化決定!

‘American Soul’: BET Drama

アメリカの黒人の人たちって本当に「ソウル・トレイン」が大好きなんですね。ソウル・トレイン大賞だけでは飽き足らず、今度はBET (Black Entertainment Television) がテレビ番組「ソウル・トレイン」を制作、2019年2月5日から放映が始まることになりました。

お話の中心は、70年代の代名詞とも言える全米を席巻したテレビ番組、「Soul Train」司会者、ドン・コーネリアスと、一斉を風靡したソウル・トレイン・ダンサーたちの知られざる秘話。元ダンサーだったロージー・ぺレスが、傲慢なドンの態度にキレてしまって、まかない (lunch)で出されたケンタッキー・フライド・チキンの骨を彼の顔に投げつけてクビになった、という有名なエピソードが残っています。

「黒人による、黒人のための番組を作ろう」と発案、実現させてしまったドン・コーネリアスの功績は、多くの黒人エンターティナーたちに絶賛されました。ジェームス・ブラウン、アレサ・フランクリン、アル・グリーン、グラディス・ナイトなど、ローカルなミュージシャンがお茶の間の人気者になれたのも、この「ソウル・トレイン」 のお蔭なのです。1971年に放映開始、アメリカで最もカッコいい旅、「the hippest trip in America」と親しまれ、 2006年の最終放送まで、なんと、35年も続きました。合言葉は、ラヴ、ピース、& ソウル!!

「アメリカン・ソウル」の出演者は新人が中心で、主人公のドン・コーネリアスを演じるのは、シンクワァ・ウォールズ(Sinqua Walls)です。あまり知られていませんが、TVや映画でさまざまなキャラクターを演じて評判の俳優です。

ミュージシャン役で元デスチャのケリー・ローランドやケリー・プライスも登場するとのこと。グラディス・ナイト役を演じるケリー・ローランドが歌う「ミッドナイト・トレイン・トゥ・ジョージア」が聴けたり、お楽しみが満載だとか……..。わくわくしますね。

制作陣は、BET ドキュメンタリー・シリーズ、「ニュー・エディション物語」、「ボビー・ブラウン物語」を手掛けたジェッシー・コリンズ・エンターティンメント。ドンの息子、トニー・コーネリアスもプロデュサー・チームに参加しているとのこと、期待できそうです。

物語の主人公、実在のドン・コーネリアスは、2012年にピストル自殺をしています。75歳でした。

American Soul – BET

2019年2月5日9pm スタート

全10話