ヒップホップ発祥の地ブロンクスにユニバーサル・ヒップホップ・ミュージアム (UHHM) が誕生!


ありそうでなかったヒップホップのミュージアムがニューヨークのブロンクス、ヤンキー・スタジアムの西、149丁目 (65 E. 149th St.) に誕生することになりました。それに先駆けて今年12月ポップアップ・イベントが開催されます。

ニューヨーク市は、ブロンクスのハーレム川沿いの145丁目から149丁目の  全面積752,240平方フィートに、再開発プロジェクトの複合施設、「ブロンクス・ポイント」を建設することを発表しました。ショッピング・センター、映画館、子供博物館、レストラン、フードコート、ワークショップの他、市民のための高層住宅も建設されとのこと。この施設の中に、「ユニバーサル・ヒップホップ・ミュージアム (UHHM) 」がオープンするとのことです。

ラッパーの草分け、カーティス・ブロウ

https://www.youtube.com/watch?v=qzl-2g5HhaI

ミュージアムの発案者はカーティス・ブロウ、1980年、ヒップホップ初のゴールド・レコードに輝いた、「ザ・ブレイクス」で一躍有名になったラッパーです。その後も、オールド・スクール・ヒップホップのライヴに出演したり、コミュニティ活動など地元に貢献してきました。ニューヨーク市に働きかけ、「ヒップホップ発祥の地、ブロンクスにヒップホップの博物館を造ろう」というカーティス・ブロウの地道な努力が実り、こうして実現に漕ぎつけることとなりました。ミュージアムの工事が間もなく着工になります。


博物館のボード・メンバーにはアイスTが就任、セレブ代表にはパブリック・エネミーのチャックD、他にもLLクールJ、Nas、Qティップ、ビッグ・ダディ・ケイン、クール・ハークなどの大御所アーティストが初期メンバーとして名を連ね、さらに新たな参加アーティストが増えている模様。

展示物の数は世界でも有数、「マイクロソフト」や「ユーチューブ」などの企業の協賛で、テ クノロジーを駆使した、さまざまな疑似体験ができる空間を設け、ビジターを楽しませてくれるそう。

The Boogie Down Bronx

ヒップホップはニューヨークのブロンクス (The Boogie Down Bronx) で生まれ、全米各地に広がり、さらにヨーロッパ、アジア、ロシア、アフリカなど世界各地に飛び火しました。中でも日本でのラップやダンス・ブームは目を見張るものがあります。当然、このユニバーサル・ヒップホップ・ミュージアムでも、アメリカ以外の各国のシーンも紹介します。特に、日本のDJスキルやグラフィティ・アーティストたちのクウォリティには定評があります。私もこのプロジェクトに参加しているので、日本のシーンを大きく取り上げてくれるようプッシュしていきたいと思います。

ポップアップが12月オープン

完成は2023年と、まだ先のお話ですが、この12月にはポップアップがお目見えするとのこと。ホリデー・シーズンのアトラクションがまたひとつ増えました。

ポップアップ情報

ミュージアム完成に先駆け、今年の12月2日に、ポップアップのオープニング・イベントが開催されます。一般公開は12月6日から。場所は本館予定地のそば、ブロンクス・ターミナル・マーケット、610 Exterior Street, Bronx NY 10451(最寄り駅4, 5の 149th Street – Grand Concourse)。

詳細:https://www.uhhm.org/

伊藤 弥住子

ジャパン・アドバイザー

UHHM(ユニバーサル・ヒップホップ・ミュージアム)

 

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