12 イヤーズ・ア・スレイヴ(それでも夜は明ける)/12 Years A Slave – イギリス製作の「奴隷映画」絶賛!
12 Years A Slave – アカデミー賞最優秀作品賞受賞!3/7日本公開
「12 Years a Slave (邦題 それでも夜は明ける)」がみごとオスカー最優秀映画賞を獲得しました。ストーリーはH2Nで以前紹介しているのでこちらを参照下さい。
この映画制作のきっかけになったのは、イギリス生まれの黒人監督、スティーヴ・マックィーンと原作、1953年に発行されたソロモン・ノーサップの同名著書「12 Years A Slave 」との出会いでした。
2008年のマックィーン監督作品、「ハンガー」で認められ、次の作品はアメリカの奴隷制を題材にしたいと脚本家のジョン・リドリーに相談をもちかけ、ふたりで試行錯誤していた時に助け舟をだしてくれたのが彼の妻でした。
「ほら、こんな本があるわよ。」と見せられたのがソロモン・ノーサップの自叙伝「12 Years A Slave」で、そこには主人公、ソロモンが誘拐されて12年奴隷として生活した記録が克明に綴られていました。この本を読んだマックィーンはあまりの感動にソロモンの体験を映画化することを決め、2年かけて実現に漕ぎ着けました。監督のスティーヴ・マックィーン、脚本を担当したジョン・リドリー(オリジナル・スクリーン・プレイ賞受賞)、主演のチィウェテル・イジィフォー、助演女優賞を受賞したルピタ・ニョンゴ、プロデュースにも一役かってくれたブラッド・ピットなど、スタッフ全員の気合いが伝わってくる熱い作品です。
残虐なシーンも登場するので大人のオーディエンス向きです。
伊藤弥住子