Detroit ’67 新しいオフ・ブロードウェイ・ショー開幕!
春になるとNYの街が生き生きとしてきます。現在、イースト・ビレッジの「パブリック・シアター」で上演中のオフ・ブロードウェイ・ショー、「デトロイト‘67」が3月23日よりハーレムのナショナル・ブラック・シアテーにて開幕、4月14日まで公演します。
このプレイは1967年のモータウン音楽全盛期のデトロイトが舞台です。今週よりモータウン・レコード創始者、ベリー・ゴーディーの成功物語をミュージカル仕立てにした「モータウン、ザ・ミュージカル」が始まりましたが、NYではなぜかモータウンが盛り上がっているようです。
脚本は NAACPイメージ・アワードを受賞しているドミニーク・モリソーの女史、監督はクワァメィ・クウェイ・アーマ、出演している役者のみなさんもブロードウェイの世界ではベテランの実力派ばかりだそうです。ただ、ふだんお芝居を見ない人たちにはあまり馴染みのない俳優さんかもしれません。
主人公は黒人女性のシェリーと弟のランクで、親が亡くなったため小さな頃より住み慣れた家を遺産としてもらい、生活費の足しにするため、地下をバーにして小銭を稼いでいました。ひょんなことことから白人女性を助け、一緒に生活することに…….。おりしも世の中は楽しいモータウン・パーティー時代からブラック・パワー、ベトナム戦争、公民権運動など暴力的になってゆきます。
67年はデトロイトで暴動が起きた年です。物語はモータウンのポップ音楽をBGMに始まりますが、だんだん背景がブラック・パンサー、マルコムXなどラディカルになっていく様子を追っていきます。
ちょっとヘヴィーな内容ですが、このチャンスにブラック・シアターを体験してみてはいかがでしょうか。
チケット情報
大人25ドル、学生20ドル。
3月23日から4月14日まで公演
@ The National Black Theatre – 2033 Fifth Avenue at 125th Street in Harlem
www.classicaltheatreofharlem.org
電話での問い合わせ 866-811-4111