Charlie, Last Name Wilson, チャーリー・ウィルソン60歳の栄光!

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Charlie Wilson

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Charlie, Last Name Wilson, Triumphant At Age 60!

チャーリー、姓はウィルソン、60歳の栄光!

アーティストの年齢としてはすでに引退間近……..、でも元ギャップ・バンドのリード・シンガーだったチャーリー・ウィルソンには関係ない様子。ヒットを飛ばし続けてますます快調、先日特別功労賞を授与されたばかりでなく、自身の60歳 (還暦…..!)の誕生日にあたるこの1月29日には新しいアルバム「ラヴ、チャーリー(チャーリーより愛を込めて)」をリリース、邁進し続けています。2月23日にR&Bシンガー、タイリースを迎え、ニューヨークのマジソン・スクウェア・ガーデンでコンサートを行い、チケット完売という大盛況でした。

ハーレム2ニッポンでお手伝いをしてくれているジャーナリストのケンさん(ケン・シモンズ)が今、一番いけているR&Bアーティスト、チャーリー・ウィルソンにインタビューする機会があり、いつもこのコラムを読んでくれている読者の方たちのために、レポートをシェアさせてくれました。以下、ケンさんのインタビュー・レポートをお楽しみください。

 若いアーティスト諸君へ警告!ぼくと同じ失敗をしないために….

「年齢は心意気、30歳だと思えば、30歳なんだよ。」と若さを誇る元ギャップ・バンドのリード・シンガーのチャーリー・ウィルソン。本人の誕生日の日にニューヨーク市で新作、「ラヴ、チャーリー」のアルバム記念パーティーが開催されました。そこで、ニューヨーク市議会より彼の功績を称え、特別功労賞が贈られました。市議会議員のアイネス・ディキンス女史が、チャーリーが、ドラッグ中毒と前立腺癌という病気との闘いに打ち勝ったことを称えました。

その3日前には、アトランタでトランペット・アワードでの特別功労賞を授かりました。その様子は3月31日にテレビ放映される予定です。「このような素晴らしい賞をいただけるなんて本当に光栄ですね。このような栄えある賞を受賞できるなんて思ったこともありませんでした。言葉に尽くせません。」と嬉しさいっぱいのチャーリーです。

トランペット・アワードというのは、公私に関係なく、世の中の人人に大きく貢献した人に与えられます。2008年、チャーリー・ウィルソンは前立腺癌と診断されました。まだ初期段階だったため治療によって完治、現在は癌の実態を多くの人に知ってもらおうと活発に活動しています。前立腺癌基金というチャリティー団体のスポークス・パーソンとして12カ国に200箇所あるリサーチ・センターの寄付金集めに協力しています。

ドラッグ(薬物)とお酒をやめてすでに19年経ちます。一番ひどかった時はホームレスにまで堕落し、路上生活をしていたといいます。「コカインにはまってやめられなかった。ひどい時は路上駐車してその中で寝たり、レンガを枕にダンボールをベッド代わりにして寝ていた。」と告白しています。

Uncle Charlie and his Wife Mahin

Uncle Charlie and his Wife Mahin

そんなチャーリーを救ったのは1994年、リハビリ・センターで働いていたマヒンというソーシャル・ワーカーとの運命の出会いでした。彼女の献身的な介護により奇跡的に回復したチャーリーは一年後に彼女と結婚、それ以来、一日24時間彼女と共に過ごす毎日を送っています。「どこに行くにも彼女と一緒、いつもふたりでいられるのは絆が強いからなんだ。」と語っています。

麻薬との闘いは3大きな変化を必要としました。音楽業界では麻薬、お酒はいつでも手に入ります。そのため、チャーリーはつき合う人たちを変えたのです。「自分の問題を解決するためには神にすべてを捧げないといけないのです。おかげさまで、あれ以来19年間しらふの生活を送っています。以前はショーの楽屋にドラッグ・ディーラーがたむろしていたのですが、今ではセキュリティーが追い返し、まったく近寄せません。そこまでしないと立ち直れないからです。今の自分はあの頃とは違うんです。」とキッパリ。

90年代初期、ギャップ・バンドの人気に翳りが見え始めた頃にはチャーリーのドラッグ依存症はかなり進行していました。チャーリーがこの世界に入ったのは1974年、ロニーとロバート・ウィルソンを従えた兄弟のバンドを結成して、「アウトスタンディング」「ユー・ドロップト・ア・ボム・オン・ミー」「ヤーニング・フォー・ユア・ラヴ」「アーリー・イン・ザ・モーニング」「パーティー・トレイン」「バーン・ラバー・オン・ミー」など数多くのヒットを生み出しました。

チャーリーより愛を込めて

Love, Charlie

Love, Charlie

1月29日に発売された、6枚目にあたるチャーリー・ウィルソンのアルバム “Love, Charlie”は、「ファンのためのヴァレンタイン・デー」の贈り物なのだそうです。”My Love Is All I Have,” “I Think I’m in Love,” “A Million Ways to Love You” など愛がいっぱい詰まっています。

アルバムのオープニング曲は、チャーリーの麻薬依存症を克服した体験に基づいた内容の”If I Believe” です。「神への誓いの曲です。CDの最初の曲です。まわりからこの曲をオープニングにするのはよくない、という反対もありましたが、自分にとっては神が何よりも優先なので、あえて冒頭にもってきました。」と本人は説明しています。人に勇気を与えたい。自分も辛い時期を乗り越えることができたのだから、人にそういう気持ちを伝えたい…….。「妻にも言われました。神を信じればどんなことでもできると思います。」と、あくまでもポジティヴなチャーリーです。

60歳にして、チャーリー・ウィルソンは年間100本ほどのコンサートをこなしています。「ファンの年齢層がどんどん下がっているんですよ。ショーの構成もそんなファンの人たちに合わせてハイ・エネジーな感じにしています。若いアーティストなのにぼくについてこれない人も多いんですよ。」と笑うチャーリー、新しいファンに会えるのがとても嬉しいのだそうです。「初めてのチャーリー・ウィルソン・コンサート体験、という人が多いんです。または、他のアーティストを見にきてぼくのことを知るという人もいます。ぼくのライヴを見た人はみんなファンになって欲しい、そういう気持ちでがんばっています。」

もうすぐこの世界に入って40周年を迎えるアンクル・チャーリー。スヌープ・ドッグやカニエ・ウエスト、Rケリー、ウィル・アイ・アム、ジェイミー・フォックス、Tペイン、ファンティジア、ジャスティン・ティンバーレイクといった若手にも多大な影響を与えています。

「ぼくはみんなのアンクル、どんな相談にでものるよ。お母さんやお父さんに言えないことでも、ぼくのようなクールなアンクルにだったら言えるでしょ。」と若い人たちに呼び掛けます。「ぼくは地獄を体験して更正した、生き証人です。特に若いアーティストたちは刹那的な快楽に耽りがちだけど、ぼくを見習って道を外さないで欲しい。」とチャーリーは忠告します。

「ビデオでシャンペンをあけたり、それが売り上げに繋がるのはわかるけど、それでいいわけ?ぼくも、セックス、薬物、ロックン・ロールンな人生をやってきたから知っているけど、いつか燃え尽きる。ぼくは70年代に一世を風靡したアーティストのごく少ない生存者です。だから、サヴァイヴァーとして、若い世代の人たちに神に忠誠を誓って生き延びて欲しいと願っているんです。」

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