
Maho & Antboogie
マドンナもリスペクト、ニッポン人ダンサー真帆くんの野望!
以前「ヒップホップ・ダンス天国1」で ご紹介したヒップホップ・ダンサー、アンソニー‘アントブギー’のダンス・ユニット「アマウント・ボーイズ」に実は大阪出身の日本人が一人所属しています。アントブギーがマドンナのツアーに同行した時に仲良くなった仲間の日本人ダンサーがマホくん。彼の踊りのスキル、人柄はもちろんですが、何よりも踊りに対する熱意に感動して、「このまま別れるのは残念だから、一緒に仕事しないか。」とマホくんをリクルート、正式に「アマウント・ボーイズ」のメンバーに迎えたのだそうです。今回はそのニッポン人のマホくんのインタビューをおおくりします。
有働 真帆 Maho Udo ニッポン人ダンサー
H2N: もともと日本にいた時もダンスをやっていたんですか。
Maho 12歳から5年くらい歌やダンスなどいろいろやっていましたが、ダンスの魅力に取り憑かれて本格的にやりたいと思うようになりました。ジャズやヒップホップ・ダンスをやっていて、高校の頃にはいろいろなイベントに出場していました。どんなスタイルでもその楽しさを共有したい、そう思ってジャンルにこだわらず何でも踊ってきました。ダンスをやるからには世界レベルを目指したいし、それだったらやっぱりニューヨークしかないじゃないですか。決断は早かったですね。
H2N: いつ頃NYに来たんですか。
Maho ニューヨークに来て7年です。最初は「ブロードウェイ・ダンス・センター (BDC) 」で2年くらいダンスを習いました。その時の最初のクラスがアントのクラスだったんです。それで、アーティスト・ビザを申請しました。ビザを取って最初の仕事がマドンナのツアーでした。運が良かったのか、タイミングがよかったのか、とにかく嬉しかったですね。オーディションに受かってもアメリカのソーシャル・セキュリティーとかビザを持っていないと仕事をもらえないんです。特に男子でビザを持っている人はすごく少なくて、僕はラッキーだと思います。
H2N: マドンナというと、完璧主義者という印象を受けますが、すごく厳しい人でしたか。
Maho そうですね、僕も最初はすごく緊張していましたが、本人も踊るし実力のある人ですから、ただ厳しいだけということはありませんでしたね。ひとりひとりのいい面を引き出してくれたと思います。ただの置物みたいなダンサーではなくて、ひとりひとりの個性をちゃんとわかってくれてそのよさを生かしてくれる、そういう人でしたね。とても尊敬できました。
H2N: ツアーは何箇所くらい回りましたか。
Maho ぼくが参加したのはファースト・レッグではなく、そのあとのセカンド・レッグだけでしたが、それでも19カ国、2ヶ月間ぶっとおしでした。とてもいい経験になりました。
H2N: 最初の仕事がマドンナだなんて、みんなから羨望の的でしょう。トップを極めてしまった今、次の目標は?
Maho マドンナはあくまでもバック・ダンサーとして参加したので、次はひとりのパフォーマーとしてもっと自分を磨いていきたいと思います。
H2N: アマウント・ボーイズではどんなスタイルで踊っていますか。
Maho ヒップホップが中心ですが、さらにクリエィティヴに、自分らしさを出していきたいと思っています。
マホくんの活躍ぶりは動画でどうぞ。
マホくんのホームページ
http://www.maho-udo.com/
伊藤弥住子